
【問題】
「戦慄」と書けば「せんりつ」と読める人がほとんどでしょう。しかし送り仮名がつくと、途端に読めなくなる人が続出する一字です。
★ ヒント
恐怖や寒さで体が小刻みに震えることを表します。「恐ろしさに体が○○○○」のように使われ、古典文学にも頻繁に登場する和語です。
【解説】

「戦慄く」は「わななく」と読み、恐怖・寒さ・興奮などで体がぶるぶると震える様子を意味します。古くは『源氏物語』や『枕草子』にも登場し、平安時代から使われてきた由緒ある和語です。「戦」の字には「おののく・ふるえる」という意味があり、「慄」にも「身震いする」という意味があるため、二字で震えの激しさを強調しています。現代では「戦慄(せんりつ)」という音読みのほうが馴染み深いですが、訓読みの「わななく」も文学作品や時代小説では今なお使われています。語源は「わなわな」という擬態語に動詞化の接尾語「く」がついたものとされています。読めると古典の世界がぐっと身近に感じられる一語です。
「戦慄」は読めても「戦慄く」は読めない――漢字の奥深さを感じますね。次回もあっと驚く難読漢字をお届けしますので、お楽しみに!



