女子テニス世界ランキング1位に君臨する28歳のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)がファッション誌『VOGUE』のインタビューに回答。その中でジュニア時代に多くのコーチから「頭が悪い」と見下され、「プロテニス選手として成功するとは思われていなかった」ことを明かした。
スポーツ一家で元プロホッケー選手の父親を持つサバレンカは、ベラルーシの首都ミンスクで生まれ、6歳の時にテニスと出会った。それから20年以上の時を経て女王の座に上り詰め、2023年以降は最高峰の四大大会で8度の決勝進出を果たし、そのうち4度優勝を飾っている。また24年10月から世界ランキング1位を維持しており、昨季にはシーズンを通じて首位を守り切るという偉業も成し遂げた。
しかし現在の栄光とは裏腹に、かつての彼女に向けられていた評価は冷ややかなものだった。「頭が悪く、できるのはボールを強打することだけで、トップ100入りはまずないと多くのコーチから言われた」と語る。
そんな中で、サバレンカを強く信じ続けた人物がいた。建設機械などの製造を手掛けるベラルーシの大手企業「アムコドール」を率いた経歴を持つ同国の実業家、アレクサンダー・シャクチン氏(現67歳)だ。
同氏は彼女の才能を見出し、テニスに専念できるよう金銭的支援を申し出た。「彼こそが、本当に私を信じてくれた人だった。他にも私を信じてくれた人はいたけど、最も助けてくれたのは彼だった」と28歳は当時を振り返る。
サバレンカは今季も好調を維持しており、ここまで27勝3敗。すでに3タイトルを獲得している。年頭の全豪オープンでは決勝でライバルのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/現2位)に敗れて失意を味わったものの、その後は3月の「BNPパリバ・オープン」と「マイアミ・オープン」(いずれもWTA1000)を連続制覇し、女子選手史上5人目の“サンシャイン・ダブル”を達成。女王の実力を改めて示した。
そんな彼女が今目指すのは、間もなく開幕する今季2つ目の四大大会「全仏オープン」(5月24日~6月7日/フランス・パリ/クレーコート)での初優勝。昨年は決勝でココ・ガウフ(アメリカ/現4位)に敗れ、頂点にはあと一歩届かなかった。今年は雪辱なるか、注目だ。
文●中村光佑
【画像】ボールがつぶれ、フェイスがたわむ! サバレンカらプロのスーパーインパクト集/Vol.2
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