全国最大の学生映画の祭典となる東京学生映画祭で審査員特別賞を受賞した自主映画「連鎖」を原案に宮岡太郎監督が劇場公開長編映画としてセルフリメイクした『Erica -エリカ-』が公開中です。
全てを捧げようと誓った最愛の人が、想像を絶する困難に巻き込まれていて、自らの命すら危険に晒されたとしても、その人を愛し続け、護り抜くことはできるのだろうかー。先の読めないサスペンスフルな展開。映画「イニシエーション・ラブ」の脚本家:井上テテが紡ぐ衝撃のラスト。《人が人を愛し抜くことの難しさ》という極限のテーマをベースにしたサイコホラー。主人公の飯笹辰樹を演じた望月歩さんにお話を伺いました。
──本作楽しく拝見いたしました。ネタバレ厳禁の作品となっていますが、脚本を読んだ時の率直な感想を教えてください。
ほぼお客さんの視点で「こうくるか!」と思いながら読ませてもらいました。まずは「エリカ、やばい女だな」そして「辰樹がアホだな」と(笑)。まっすぐすぎるのは辰樹の良い所でもあるのですが、辰樹がもっと頑張ればこの結末にはならないだろうな、と考えてしまいました。
──本当にまっすぐすぎるキャラクターでしたよね。演じる上でどの様なことを工夫しましたか?
初めて人を好きになった時の気持ちを思い出しながら演じていました。初めての恋愛って、盲目になりがちじゃないですか。僕は、初恋は叶わなかったんですけど、そのピュアな気持ちというか、まっすぐに「ただただ、好き」という気持ちを全身全霊でぶつけようと。
それって素敵な感情でもあるけど、盲目すぎて、友達や周りが「大丈夫?」「やめておいたほうがいいんじゃない?」と心配しても、絶対聞かないじゃないですか。その怖さみたいなものも、表現できたらいいなと思っていました。
──確かに、そういう時って自分で「こう!」と思った方向にどんどん進んでいってしまいますよね。
本作では恋愛の怖さを描いていますが、何かにのめり込む感覚って誰しもあるだろうし、僕も多分人一倍ある方だから。僕の場合は大好きなゲームですけど、「周りが見えない」という状況については、辰樹の気持ちが分かりますね。
──監督からはどんな演出があったのでしょうか。
現場では「こうして欲しい」などのオーダーはあまりなくて。基本的にお任せしてくださるのですが、ふとした時に褒めてくださる、みたいな感じでした。読み合わせの時に作品を作る意図、撮りたい映像、作りたいキャラクターについて色々とお聞きしていたので、僕も周りのスタッフの皆さんもその熱量に感化されて、全員で同じ方向を向いて作品作りができた感覚がありました。
──学生時代から作ってきた物語のセルフリメイクですから、気合いも十分だったのでしょうね。
そう思います。監督がまっすぐに作品作りに取り組んでいらっしゃるからこそ、一緒に頑張ろうと思えましたし、恐ろしいシーンも心に余裕を持ちながら撮影できました。穏やかで優しくて面白い、それでいて変な人なんですけど(笑)、現場で悪い空気が1回も流れたことがなかったのは、監督のお人柄のおかげだと思います。
──エリカ役の林さんとのシーンが多いですが、ご一緒していかがでしたか?
撮影している時は未成年でしたし、一緒にご飯に行ったりする機会もなくて、現場でお話するくらいだったので、「どういう方なんだろう」と探りながらの撮影だったと思います。それがある意味良い距離感というか、辰樹とエリカの絶妙な関係性作りに役立ったと感じています。
映画初出演ということですが、とても集中してエリカを作り上げていらしたので、すごいなと思っていました。
──現場では先輩である望月さんが引っ張っていくこともあったのですか?
いえいえ。自分が元々、そういう意識がある人間じゃないんですよね。「俺が引っ張っていくぜ」みたいな感覚がなくて、それぞれが頑張ることがあって、それに徹することが大切だと思っている人間だから。
けど、今までご一緒してきた主演の皆さんが、現場で気配りをしている素敵な姿を見てきたので、そうありたいなとは思っていました。本作では現場の中心には監督がいてくれたけれど、主演として僕もできることはやりたいなと。
──同世代のキャストの皆さんも多くて楽しそうですよね。
亮役の(高尾)颯斗とは、元々共通の友人がいて、知っている仲だったんです。ONE N’ ONLYのライブを見させてもらったこともあります。すごくカッコ良いいんです。なのに、現場で会ったときはビックリしました。お互い共演することを知らなかったので。(笑)
──それは驚きますね!しかも辰樹と亮の関係性が…。ネタバレになるので、ぜひ映画館でチェックしていただきたいです。望月さんはこういったサイコホラー作品や、怖い作品は好きですか?
好きではあるのですが、日常生活に支障をきたすので、できれば観たくない派ですね。お風呂入るのが怖い…とかなってしまうので。『ドント・ブリーズ』(2016)は特に印象に残っている作品で、一軒家の中だけで物語が進んでいくシチュエーションが面白いなと思います。本作も不気味な一軒家で色々なことが起こるので、そこも楽しんでいただきたいです。
『Erica -エリカ-』は、怖いレベル5段階でいったら3くらいで、怖いものが好きな方はもちろん、苦手な方も観られると思うので、ぜひお友達とみんなで観にきてビックリして欲しいです。ビックリするシーンは多いので楽しんでください。
──今日は素敵なお話をありがとうございました!
撮影:オサダコウジ
Hair&Make:光岡真理奈 Stylist:日夏(YKP)
衣装協力:MACKINTOSH/Traditional Weatherwear(共に八木通商PRオフィス)、
disemBySiiK、UNSTATE
問い合わせ先
八木通商PRオフィス(TEL:03-3224-1818)、disemBySiiK(info@disembysiik.biz)、
UNSTATE(TEL:03-5770-9334)
(C)2026「エリカ」製作委員会
