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「何も指示しなかった」ブラウンHCが回想した“ゾーン状態”のレブロン。2007年カンファレンス決勝の伝説<DUNKSHOOT>

「何も指示しなかった」ブラウンHCが回想した“ゾーン状態”のレブロン。2007年カンファレンス決勝の伝説<DUNKSHOOT>

現在開催中のNBAプレーオフ、イースタン・カンファレンス決勝は、ニューヨーク・ニックスとクリーブランド・キャバリアーズが対戦。現地時間5月19日に行なわれた第1戦は、最大22点ビハインドを跳ね返したニックスが延長戦の末、115-104で逆転勝利を飾った。

 今季からニックスを率いるマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)にとっては、指揮官として3度目のカンファレンス決勝だ。

 1度目は2007年。この時彼が率いていたのは、奇遇にも今回の対戦相手であるキャブズだった。チームはデトロイト・ピストンズ相手に敵地で連敗スタートを切るも、レブロン・ジェームズを中心に第3戦から4連勝を飾り、球団初のファイナル進出を決めた(ファイナルはサンアントニオ・スパーズにスウィープ負け)。

 先日、チーム練習後に行なわれたメディアセッションで、ブラウンHCは、19年前のピストンズとの第5戦を回想した。

 シリーズ2勝2敗、デトロイトで行なわれたこの試合は、ダブルオーバータイムまでもつれ込む大接戦となった。勝てばファイナル進出に王手となる大一番で、驚異的な勝負強さを見せつけたのが、当時22歳、キャリア4年目のレブロンだった。

 第4クォーター残り2分17秒、レブロンの3ポイントで1点差とすると、再び1点を追う残り30秒、今度はレブロンがダンクを決めてキャブズは89-88と逆転する。直後にチャンシー・ビラップスの3ポイントで2点差をつけられるが、残り9秒で再びレブロンがダンクを決めて、オーバータイムに持ち込んだ。
  そして、2度のオーバータイムを経て109-107と勝利するまで、レブロンはキャブズがあげた最後の25得点をたった1人で稼ぎ出した。その間に沈めたショットはフィールドゴール9本(うち3ポイント2本)、さらにフリースロー5本。

 当時の思い出を聞かれると、ブラウンHCは笑いながら語った。

「あの試合では、レブロンが20得点以上を連続して奪ったんだ。忘れられないのは、デトロイトがタイムアウトを取った時のこと。我々スタッフも円になって様々な意見を出し合った。優秀なコーチが揃っていたからね。

 そのなかの1人が、『レブロンにあれを伝えよう』『これを伝えなきゃ』などと提案してね。だけど、私としては、これほど乗っている彼に何かを進言するなんて、冗談じゃない!って感じだったさ。

 それほどあの時のレブロンは手がつけられないほど波に乗っていた。だから私としては、彼に好きにさせたらいい、という感じだった。だから結局彼には何も指示しなかったよ。彼はそのままコートに戻って、あの凄まじいプレーを続けたんだ。本当にアメージングだったね」

 この試合、レブロンは50分間コートに立ち、48得点を荒稼ぎした。

 先発全員が2桁得点をマークしたピストンズに対し、キャブズはレブロンのワンマンショー状態だったが、堅守を誇った相手に25連続得点というのは誰もができることではない。この時のレブロンは、完全に“ゾーン”に入っていたのだろう。

「特等席で最高のショーを見させてもらったよ(笑)」

 選手として最も真価が問われる大舞台で、HCをも傍観者に変えたレブロン。それはまさに、“キング”の神髄を見た瞬間だった。

文●小川由紀子

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配信元: THE DIGEST

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