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「うちのお母さんはお弁当作ってくれない」と友達に嘘をついた翌朝、僕は台所で泣いていた

「うちのお母さんはお弁当作ってくれない」と友達に嘘をついた翌朝、僕は台所で泣いていた

朝、自分でやってみようと決めた

布団の中で僕は決めました。明日は自分で起きて、自分でお弁当を作ろう。そうすれば嘘じゃなくなる。少なくとも今日一日は、本当に「お母さんが作っていない弁当」を持っていける。それが、僕にできるたった一つの埋め合わせだと思ったのです。

目覚ましをいつもより1時間早くセットして、こっそり布団に入りました。朝5時に起きると、家の中はまだ暗く、お母さんもお父さんも寝ている時間でした。台所に立つのは生まれて初めてで、お米の研ぎ方すら自信がありません。

それでも、お母さんが毎朝こうしてくれていたのだと思うと、なんとかやってみるしかありませんでした。

そして...

卵焼きはフライパンの中で真っ黒になり、ご飯はおにぎりにしようとして崩れて調理台に散らばりました。割った卵の殻はシンクに落ちたまま、片づける余裕もありません。気づいたら、流し台の前で泣いていました。

そこにお母さんが入ってきたのです。何か言われると思って身構えました。でもお母さんは、焦げたフライパンも、こぼれたご飯も、何も叱りませんでした。僕は思わず口にしました。

「お母さん、ごめんなさい。昨日、嘘ついた」

お母さんはしばらく黙っていて、それから「もういいよ。一緒に作ろう」と言ってくれました。あの日のお弁当は、二人で作ったおにぎりでした。あれから何年経っても、お母さんが朝早くに起きていた台所の音を、僕は忘れません。 

(10代男性・高校生)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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