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約6円ポテト屋の優しさと現実【カンバ通信:第470回】

約6円ポテト屋の優しさと現実【カンバ通信:第470回】

ジャンボ〜! ナイロビでタクシー運転手をしているカンバ族のチャオスだよ。

今日は僕がポテトを食べに行った、とある場所の話をするね。そこは名前もない店なんだけど、小さなバスがたくさん出入りするバスステーションの中にあるポテト屋なんだ。

【写真】学校帰りの彼らにとっては、「思い出のポテト」になっていることだろう

まず驚いたのが値段である。なんとこの店、ポテトが5ケニアシリング(約6円)から買えるんだよ。

「なんでそんなに安いの?」と聞いてみたら、お店のおばちゃんはこう言ったんだ。

「学校の子どもたちがたくさん来るからね。タダではあげられないけど、少しでも買えるようにしてるの」

5ケニアシリングで買うと、ポテトは5本だけ入れてくれる。まさに “子ども向けサイズ” って感じだね。

でも、このポテト屋には別の苦労もあるらしい。

バス停にあるから、お客さんはバスの中から注文してくることもあるんだって。

「ちょっと待って、先に食べるから」なんて言われて、おばちゃんが待っていると……そのままバスが出発してしまうこともあるらしい。

つまり、食い逃げのようなことも起きる。

さらに、小さな子どもたちが、おばちゃんが気づかないうちにバケツの中からポテトをつまんで食べてしまうこともあるそうだ。

これは大変な商売である。

そんな話を聞いたあと、僕は50ケニアシリング(約60円)分のポテトを注文してみた。

出てきたポテトは量が多くて、

見た目はなかなか良い感じ。

……だったのだが。

食べてみると……

味がほとんどしない。しかも冷たい。

正直に言うと、あまり味はしなかったんだ。

でも、この味にも理由がある気がするんだ。

安く売ること。子どもたちにも買えること。場所的にロスが出ること。

そういう全部をひっくるめて、この味なのかもしれない。

美味しさだけでは語れないポテト屋、という感じである。

ナイロビのバスステーションには、こういうリアルがあるんだ。

クワヘリ!

執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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