バックスイング

軸回転というよりも、体全体が右側の股関節に折り込まれていくようなバックスイングです。頭の位置が大きく動き、トップの直前では右足の上に頭があります。帽子のツバも斜め45度くらい右を向いていますので、肩が深く回っている。バックスイングで先に体の横回転を深く行なうタイプの選手は、クラブをあとから上昇させるため、その勢いで腰が少し反る傾向があります。
そして、再度よく見てもらいたいのが右手の親指。右の手の平にクラブが横たわっていて、親指にはほとんど負荷がかかっていないのがわかります。
神ワザPoint

右手の親指がグリップの左側面に添えられており、クラブに余計な指の力をかけられないようにしています。佐久間選手は身長が155センチと小柄。基本的にスイング軌道もフラットになる傾向があり、ドロー系の球筋になりやすい。フェードヒッターの佐久間選手は、そういった自身の身体的特徴をふまえて、このような工夫で打球のつかまりすぎを抑えているのでしょう。
2025年クラブセッティング

1W:ピン G430 MAX10K(レジオフォーミュラB+S55)
3・5W:ピン G430 MAX(レジオフォーミュラM+555/65S)
4・5U:ピン G430(N.S.PROG.O.S.Tプロトタイプ)
5I:ピンi240(N.S.PROMODUS3 HYBRID G.O.S.T HL)
6I~PW:ピンBLUEPRINT S(N.S.PROプロトS)
50・54・58度:ピン S159(N.S.PRO 950GH neoS)
PT:ピン スコッツデールDS72
※()内はシャフト。試合によってセッティング変更がある
アッキー永井の独り言1
使用クラブは契約している「ピン」一色で、シャフトも「日本シャフト」のみ。統一感のあるスッキリとしたセッティングに見えますが、ドライバーとFW(フェアウェイウッド)でシャフトのタイプを変えている点が特徴的。
「レジオフォーミュラB+」は元調子なのに対して「M+」は中調子ですから、弾道が変わってきます。ティーアップして打つドライバーはつかまりとスピン量を抑えたい、地面から打つFWはややダウンブローにインパクトしたときでもしっかりボールを拾いたい、という意図が感じられますね。
いかがでしたか? 女子プロのスイングを参考に、練習してみてくださいね。

佐久間朱莉
●さくま・しゅり/2002年生まれ、埼玉県出身。155cm。2021年にプロ入り。デビュー以降、着々と実力をつけ、今期は4勝をあげて国内ツアーを席巻。メルセデスランキングでトップに立ち、年間女王に輝いた。大東建託所属。
2025年シーズン4勝!
KKT杯バンテリンレディスオープン、プリヂストンレディスオープン、アース・モンダミンカップ、NOBUTA GROUPマスターズGCレディース

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。”アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
写真=小林司、渡辺義孝、高木昭彦

