牛丼チェーン「松屋」の得意技といえば「異国ソース×人気メニュー」だろう。ここに加わったのが、アルゼンチン発祥の万能ソースだ。5月19日に提供を開始した期間限定の最新メニューは、「チミチュリソース厚切りポークグリル定食」(1280円)。
アルゼンチン生まれのチミチュリは、オリーブオイルやワインビネガーをベースに、たくさんのハーブを刻み入れた、爽やかな風味と酸味が特徴のソースだ。肉料理や魚料理、サラダなど何にでも合う万能調味料として、南米で広く親しまれているという。
これが牛丼チェーンでどんなふうに出てくるのか。券売機で商品を購入すると、注文からおよそ10分程度で提供された。ずいぶんじっくりと調理しているようだ。
しっかりと焼き目の付いたポークグリルに、緑をベースに赤や黄色が入ったソースは目にも鮮やかで、食欲をソソる。
チミチュリをひと舐めしてみると、バジルの華やかな風味とビネガーの酸味、さらには辛みもしっかりとあって、初夏にふさわしい爽やかな口当たりだ。細かく刻まれた玉ねぎやパプリカなどのシャキッとした食感もいい。
ただ、これは松屋の異国系メニュー全般に言える傾向なのだが、調理人が塩分量を間違えんじゃないかと思うくらいしょっぱい。
限定メニューの頻度を減らして他に改善すべきところがある
ポークグリルは従来よりボリュームアップした厚切りのものを使用しているそうで、肉厚ながらミチッと歯切れがよく、噛むほどに肉の旨味を感じられる。
肉肉しいポークと爽やかなチミチュリの相性が良いのは間違いないのだが、ポークグリル自体にもしっかりと味が付いているため、塩味の強いソースと合わせるとバランスが良くなるどころか、相乗効果でとにかくしょっぱい。確かにご飯は進むけれども、ちょっと血圧が心配になるレベルだ。

とことん味を濃くしまくった異国系メニューは正直言って、個人的にはお腹いっぱい。もうちょっと限定メニューの頻度を減らして、店内の衛生管理や従業員のオペレーションなど、改善すべきところは他にあるのではないかと思ってしまうのだが…。
(小林洋三)

