5月20日の大相撲五月場所は番付下位の土俵が大注目された。三段目・旭富士と幕下・大森の取り組みである。
立ち合いから大森が右を差してまわしを取ったが、旭富士もすかさずまわしを取って対抗。力と力が拮抗していたのだろう。四つで組み合ったまま約25秒にわたって膠着状態が続いた。その後、先に大森が体を揺さぶりながら攻めるも旭富士の圧力を前に下手を切られて後退。そのまま番付が下の旭富士が体を寄せて寄り切ってしまうのだった。スポーツ紙デスクが解説する。
「デビューから無敗同士の取り組みでした。今場所から幕下最下位格付け出しでデビューした大森は男前の実力者、今年一月場所にデビューした旭富士は伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)の秘蔵っ子のモンゴル人力士。いずれも実力はすでに幕内上位クラスと言われていますが、部屋の稽古で幕内・伯乃富士ら関取衆にも勝ってしまう、旭富士の地力に軍配が上がったようです」
現役最長身、「父親が親方」の実力者も
旭富士は序ノ口、序二段に続いて、三段目の優勝にも大手をかけた。しかし、そこに「待った」をかける角界のホープがいる。
「同じ三段目の天昇山、木竜皇、三田が全勝で並んでいます。天昇山は身長197センチ、体重173キロの現役最長身力士。東洋大学時代は全国大会の常連でした。天昇山は旭富士を相手に今年一月場所と三月場所で2連敗していますが、三度目の正直があるかもしれません。木竜皇は先代の時津風親方(元幕内時津海)を父親に持つ実力者。ケガをして番付を落としましたが、23歳にして十両を経験しています。こちらも先場所の序二段優勝決定戦で旭富士に敗れています。場所前からリベンジに燃えていると聞きます。そして、今場所から復帰した三田も若くして関取経験者の1人。旭富士を含む4人で臨む7戦目がセミファイナル、千秋楽で優勝決定戦となりそうです」(前出・スポーツ紙デスク)
旭富士は連勝記録を「21」に伸ばした。新星の連勝街道に土を付けるのは誰だ?
(五代晋作)
平成ひとケタ生まれのゆとり世代。プロ野球や大相撲をメインにスポーツを取材する。密かなライフワークは日本の映画&ドラマ鑑賞。動画配信サブスクが手放せない。

