竜党にとっては、目を疑うような大逆転サヨナラ負けとなった。中日ドラゴンズが5月20日の阪神タイガース戦(甲子園球場)で7点もの大量リードを守りきれず、3連敗。
7回、8回の猛攻で一気に7-7の同点とされて迎えた9回、6番手の牧野憲伸が森下翔太に11号サヨナラ弾を浴びるという、これ以上ない衝撃的な結末が待っていた。試合後の井上一樹監督は自ら切り出すと、
「ごめん。俺さ、会見拒否って今まで一回もしたことないよね。今日はさ、話す内容がない。申し訳ない」
この敗戦のショックの大きさが伝わってくる会見拒否である。あの熱い指揮官が言葉を失うほどの、誰も予測できなかった事態である。
これで借金は今季最多の14まで膨らみ、井上監督の解任休養デッドラインとなる借金15~20に踏み入ろうとしている。
「これ以上の低迷はファン離れを招く、という危機感が出てきていますから、大島宇一郎オーナー、加藤宏幸社長が決断する時が迫っています。井上監督の起用、継投ミスや戦術の遅れに加え、首脳陣内の連係不足が取り沙汰され、空中分解へと向かっています」(球団関係者)
一致団結して内角攻めを徹底させるはずが…
中日は甲子園で4戦4敗。この大逆転負けには自チームのファンだけでなく、他球団からも怒りと呆れの声が噴出している。
「今シーズン前から、阪神一強を止めるため、セ・リーグの各球団は一致団結して内角攻めなどを徹底させる『阪神包囲網』を構築してきました。にもかかわらず、中日が7点リードをひっくり返されるという大失態を演じ、他球団の怒りの炎に油を注ぐ形となりました。他球団の包囲網をアザ笑うかのように阪神を勢いづかせてしまい、リーグ全体の勢力図を揺るがしかねない致命的な敗戦となりましたね」(スポーツライター)
これで完全に勢いづいた猛虎が独走してしまえば、包囲網を瓦解させた中日の責任が問われそうである。
(田中実)

