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「アップルがグラス型デバイスを出す2029年までに、市場を押える」【Even Realitiesウィル・ワンCEOインタビュー】

日本展開は、来年、次期モデルで(?)

ウィルさん自身のことを少しうかがいたい? 中国のご出身でアメリカで働いたのか?

「中国の大学(上海交通大学)を出て、交換留学でアメリカに行きました。その3年後にアメリカに行って、修士号を取得してアメリカで働いて……トータルで8年ぐらいアメリカにいました。アメリカはもともとすごく新しいものを作ろうという機運に満ちていましたが、今はそれが減速しています。中国では、新しいものを作って成功するより、他の人を追いかけて成功した方が簡単だという人が多い。私は両方を組み合わせたい。アメリカの良かったところと、今の中国のいいところを組み合わせて、一生懸命働いて、新しいものを生み出したい。アメリカにはMetaやアップルがあって、それを乗り越えて成功するのは難しくなってますよね。でも、Metaやアップルが巨額の資金をAIに投入していたのに、それを乗り越えてOpenAIのような会社が現れるからアメリカは面白いと思います」

今後、日本での展開はどうなるのか?

「Even G1は、我々にとってテストマーケティングのような製品でした。まだ、広告宣伝や販売にあまり多くの努力をしていません、我々が正しい方向に進んでいるのかどうかを確認したかったのです。いわば、初代のApple Watchのようなものです。対して、次のモデルは、その成果を取り込み、完成度を高めたApple Watch Series 3のような製品です。これは絶対に成功するから、ここでマーケティングを広げようと思っています。日本は我々にとって2番目に大きな市場になると思っています。来年は日本でのマーケットの拡大や、プロモーションを含めて展開しようと思っています。楽しみにしていてください」

とても楽しみだ。

Even G1はすでに技適も取得しているし、日本語化も(完全ではないが)行われている。

ただし、筆者がレビュー記事に書いたように、スマホとの連携含め、完成度はまだ100%ではない。しかし、次期モデルが、初代Apple WatchがSeries 3に進化したように、完成度を高めるのなら、それは非常に楽しみな製品になるだろう。

ウィルさんの言うように、アップルが2029年まで製品を出さず、Ray-Ban Metaが日本での製品展開に積極的にならないなら、日本のスマートグラスは来年(2026年)に、Even Realitiesの次期モデル(Even G2?)によって幕を開けることになりそうだ。

(村上タクタ)

配信元: Dig-it

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