
この画像は、南米チリのセロ・パチョン山で撮影されたもので、地上には本格観測を間近に控えたベラ・C・ルービン天文台が映っています。長時間露光により、空には南天の星々の軌跡が弧を描いています。
星々が弧を描くように動くのは、地球が自転しているためです。円弧の中心には天の南極があり、そこは、はちぶんぎ座という暗い星座に位置しています。北半球で見える天の北極には北極星がありますが、天の南極にはそのような明るい星はありません。
ルービン天文台には口径8.4mの光学赤外線望遠鏡が設置されており、その望遠鏡には32億画素のカメラが搭載されています。そのカメラを使い、遠からず「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」がスタートする予定です。10年間にわたり南半球の空全体を繰り返し撮影し、ダークマターやダークエネルギーの謎に迫ります。
ルービン天文台ではまた、LSSTにおいて約170億個の恒星を観測・測定する予定です。また恒星の明るさを検知すると数分以内にアラートを発信することになっています。継続的な観測をすることで、短期的・長期的な恒星の変化を調査することが可能になります。それには超新星爆発に先行するちらつきや、中性子星の合体といったまれな現象も含まれます。
画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2026年5月13日に「Images of the Week」として公開されたものです。
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Image Credit: NSF–DOE Vera C. Rubin Observatory/NOIRLab/SLAC/AURA/H. Stockebrand
(参照)NOIRLab

