現地時間5月19日(日本時間20日、日付は以下同)、クリーブランド・キャバリアーズは敵地マディソンスクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックスとのプレーオフ・イースタン・カンファレンス決勝第1戦に104-115で敗れた。
この試合、キャブズは序盤から優位に進め、第4クォーター残り7分52秒の時点で93-71と22点のリードを奪う。ところがここから一気にトーンダウンし、オーバータイムの末に逆転負け。
ドノバン・ミッチェルが29得点を奪ったほか、ジェームズ・ハーデンが15得点、エバン・モーブリーが15得点に14リバウンド、ジャレット・アレンとディーン・ウェイドが10得点、ベンチからサム・メリルが12得点をマークしたものの、敵地での貴重な1勝を目前にしながら、まさかの急失速で失意の敗北を喫した。
ゲーム終盤、ニックスのオフェンスで象徴的だったのが、徹底した“ハーデン狙い”だ。エースのジェイレン・ブランソンはウェイドとマッチアップしていたものの、ハーデンにマークされていたミケル・ブリッジズやOG・アヌノビーがウェイドにスクリーンを仕掛け、スイッチさせることで毎回のようにブランソン対ハーデンの状況を作り出す。
ブランソンは1オン1からハーデンを軽々とハントし、第4クォーターだけで15得点を奪取。もともと守備にリソースを割くタイプではないうえ、36歳という年齢、1回戦とイースト準決勝がともに第7戦までもつれた疲労、さらにオフェンス面での負担も重なり、ハーデンの足はほとんど動いておらず、ブランソンに執拗に狙われ続けた。
敗北の主要因となったハーデンの拙守に、批判の声が集まったのは言うまでもない。ただ、守備の名手ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』で、ハーデンではなくチームのディフェンスシステムに問題があると指摘した。
「アイソレーションの状況で、ブランソンにハーデンをマークさせるなんて状況は絶対に作り出しちゃいけない。17年間、ハーデンはこうやって狙われてきたし、対戦相手は何度もこの戦術を試してきた。相手チームが最終的にこの作戦を用いると、あらかじめ想定しておかなければならない。だから別のディフェンス策が必要なんだ」 続けてグリーンは、簡単にハーデンとスイッチしてしまったウェイドら周囲のディフェンダーに苦言を呈した。
「スイッチしたのは、単にコーチングの問題じゃない。チャンピオンシップレベルで戦おうとするなら、『この局面ではスイッチしない』という強い意志を持ち、その挑戦を引き受ける覚悟のある選手が必要なんだ。
デニス・シュルーダーはそうした気概を持っていたが、彼がコートを離れた後、挑戦を望んでいる奴はいなかった。スクリーンを押しのけて『これは俺のマッチアップだ、この男を止めたい』と言おうとしない。毎回、クソみたいにスイッチする。本当に理解できないね。勝つ方法を知らないか、勝ちたいと思っていないんだろうな。
ただスイッチするのを眺めているなんて馬鹿げてるよ。ブランソンを1対1で守ることはハーデンの仕事じゃない。彼の給料はそんな仕事のために支払われてるわけじゃない。スイッチして逃げている他の連中、それはお前らの仕事だろ。それでみんな『おい、ハーデンがやられたな』なんて言うんだ」
続けてグリーンは、ハーデンと同じくディフェンスで狙われることが多い同僚のステフィン・カリーの名を挙げ、自分は絶対にそのような状況を作らなかったと語った。
「ステフに相手エースをマークさせるなんて、そんなことはさせなかったよ。だって、俺たちが許すわけがないからな。スイッチして、ステフがハーデンを1対1で守るのを見てるだけなんて、あり得ないだろ?そんなこと、俺たちは絶対に許さなかった。
俺たちはステフに得点してもらわなきゃいけないんだ。足を無駄に消耗させちゃいけない。だから俺は呆れたんだ。奴ら(キャブズの選手)がスイッチを受け入れて、本気で相手をマークしようとしていないのを見ると、呆れてしまうね」
21日に行なわれる第2戦で、キャブズはどんなディフェンス策を講じてくるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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