
サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN 新世界」の第9回が5月21日にLeminoで配信された。今回は、“コンセプト評価”本番までの過酷な道のりと、5チームによるステージの様子が公開。第2回順位発表式を経て35人まで絞られた練習生たちは、それぞれ不安や葛藤を抱えつつ、仲間との絆を深めながら全力でパフォーマンスに挑んだ。(以下、ネタバレを含みます)
■7人×5チームで「コンセプト評価」
「PRODUCE 101 JAPAN 新世界」は、国籍や出身地を問わず(一部地域を除く)全世界から集結した参加者が競い合う、シリーズ初のグローバルオーディション。練習生がダンスや歌唱などのさまざまなミッションを行い、100%視聴者の投票によってデビューメンバーが決まる。
番組の規模が日本国内から世界へと拡大され、シリーズ初の「全世界配信」および「全世界投票」を実施。国民プロデューサー、SEKAIプロデューサーら世界中の視聴者が見守る中で、新たなグローバルボーイズグループの誕生を目指す。
第2回順位発表式を終え、35人まで絞られた練習生たち。しかしその直後、さらなる試練が待ち受けていた。コンセプト評価のチーム再編成だ。「DREAMER」チームからは4人、「Fuego」チームからも4人が脱落。「BLACK ANGEL」は10人全員残ったが、各チーム定員7人へと再編成されることに。
定員オーバーのチームは“メンバー同士の投票”によって放出者を決めるという残酷なルールが明かされ、「BLACK ANGEL」の浅香孝太郎(KOTARO)は「自分たちが順位をつけて、落とす3人を決めるのが残酷」と、苦しい胸の内を吐露した。
投票の結果、BLACK ANGEL残留メンバーは、パク・シヨン(SIYOUNG)、安部結蘭(YURA)、岡田侑磨(YUMA)、釼持吉成(KINARI)、オ・シンヘン(SHINHAENG)、後藤結(YUKI)、飯塚亮賀(RYOGA)に決定。浅香、熊部拓斗(K.TAKUTO)、ユ・ヒョンスン(HYEONSEUNG)が別チームへ移動することとなった。
序盤から胸が締め付けられる展開が続く中、「KICK」チームは、まだ見ぬ新メンバーを迎えるため、ホワイトボードいっぱいにウェルカムメッセージを書き込むなど、温かい空気で仲間を迎え入れる態勢は万全。
最終的に「KICK」に加入した浅香を迎えてくれたのは、「お前がいねぇとピラミッド完成しねぇんだわ」という熱い言葉だった。「このチームに来たからには後悔させません」と力強く伝えるリーダー・大林悠成(O.YUSEI)の言葉に、沈んでいた浅香も「(落ち込みを)打ち勝つくらいのパワーをくれてうれしかった」と、笑顔を見せた。
■練習生たちが思い思いの演出案をプレゼン
今回のコンセプト評価では、各チームが“イントロ演出”をプロデュースする新ミッションも実施。国民プロデューサー代表のディーン・フジオカから「コンセプトに合ったイントロを、ステージ監督に直接プレゼンしてもらう」と告げられると、練習生たちは演出案を次々と出し合っていく。
「BLACK ANGEL」チームは“羽”をテーマに堕天使へ変貌していく世界観を提案し、「KICK」チームは「治安悪め」をテーマに掲げ、横山奏夢(KANAME)を中心にバイク演出を提案するなど、それぞれの色が際立っていた。
「KICK」のパート決めでは、浅香が「メインボーカルとサブボーカル1をやりたい」と希望を伝えるが、メインボーカルは杉山竜司(RYUJI)、サブボーカル1も石田亮太(RYOTA)に決まり、浅香は希望パートを獲得できず。
再編成前の「BLACK ANGEL」ではメインボーカルを務めていたにもかかわらず放出され、優しく迎えてくれた「KICK」でも思い通りにいかない展開に、「番組を辞めて出ていきたい」と涙を流す姿には、見ているこちらまで胸が苦しくなるシーンだった。
浅香の不安や焦り、孤立する姿にチーム内にもピリついた空気が流れる。しかし、振付師・HOWLのレッスンや、仲間たちとの対話を経て、浅香は少しずつ前を向き始める。「みんなのおかげっていう言葉が一番ちょうどいい」と語った浅香の表情には、どこか吹っ切れたような強さが宿っていた。
本番では、ステージの都合でバイク演出こそできなかったが、倉橋吾槙(GOTEN)がバットを持って登場する“治安悪め”のイントロから始まる「KICK」は、会場を一瞬で支配する圧巻のパフォーマンスを展開。杉山の力強い歌声、浅香の感情むき出しの表現も光った。

■ユン・ジェヨン、心を鬼にして小野慶人に指摘
「DREAMER」チームでは、小野慶人(KEITO)が苦悩する姿が映し出される。振付師・YUNHWANZのレッスンでは、チーム全体の進行の遅れを指摘され、その中でも一番遅れをとっていた小野は「頭がパンクしてやばい」と、次第に追い詰められていく。ダンストレーナー・安達祐人のレッスンでは、涙を流しながらパフォーマンスをする場面も。
そんな小野に対し、ユン・ジェヨン(JAEYONG)は「(ポジション評価の)『宿命』で5位になったときに泣きましたよね?そこには僕も共感した」としつつも、「人生の中で一番集中すると思ってやってほしい」と厳しい言葉をかける。仲間の成長を願い、ストレートな言葉をぶつけたジェヨンの姿に、小野をはじめチームメンバーも大いに刺激された。
「Fuego」チームでは、ボーダーラインの35位で通過した今江陸斗(I.RIKUTO)の成長物語が見られた。
ラップ未経験で、「正直ファイナルに進める可能性は低い」と練習早々に涙を流す今江。そんな彼を支えたのは、柳谷伊冴(ISSA)だった。
柳谷の「自分のものにして。お互い信じて、カマそう」という言葉に、背中を押された今江。濱田永遠(TOWA)からも、英語ラップの発音やコツを教わることで、今江は急成長を遂げていく。
一方、照井康祐(KOSUKE)は誰よりも早く練習を始め、本曲の振り付けを行ったダンストレーナー・KAITAとマンツーマン特訓を重ねる。「KOSUKEが火をつけられるキーパーソンだと思ってる」という言葉通り、照井を中心にチームの熱量はどんどん高まっていった。本番では、妖艶さとクールさが共存するステージで観客を魅了。
KAITAが思わず涙を流しながらハグをする場面には、SNSでも「Fuego完成度えぐい」「陸斗とイッサの友情よ…一緒にデビューしてくれ」「KOSUKE主人公だった!」と感動の声があふれた。

■YUMEKIの“鬼レッスン”開幕「レベルが低過ぎてやばい」
そんな中、大きな注目を集めたのが加藤大樹(K.DAIKI)率いる「Neko(ねこ)」チーム。「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」での熱い指導も話題になった振付師・YUMEKIによる“鬼レッスン”では、「レベルが低過ぎてやばい」「振付師本人の前で見せるものじゃない」と厳しい言葉が飛ぶ。加えて「みんな見てる方向が違う」とも指摘され、チームは空中分解寸前に。
また、2回連続で順位発表式1位になったエース・加藤も「自分が1位なのが理解できなかった」と不安や孤独を抱える胸の内を明かしつつ、「7人でファイナル行きたい」と力強く宣言。それによってメンバーたちは、ようやく同じ方向を向き始める。
本番では、“かわいい”だけでは終わらない、中毒性抜群のステージを披露。YUMEKIから「新しい夢を与えられるアーティストになった」と絶賛されると、SNSでは「Neko優勝だった」「かわいいのにかっこいい」「DAIKIの背負ってるもの重過ぎる」と話題をさらった。
ラストを飾ったのは、「BLACK ANGEL」チーム。シヨンがリーダーとして「嫌われてもしょうがない」と覚悟を決め、独自の“プランクボイトレ”などでチームを引っ張っていく。
しかし、リーダーとして振り入れなどを1人で背負い込み、振付師ペク・グヨンのレッスンでは、誰もダンスを完璧に披露できないという事態に。これには「あまりにも覚えてなさ過ぎじゃない?」と呆れられ、責任感の強いシヨンの表情も硬くなる。
さらに飯塚が「自分はいないほうが完成度が上がるんじゃないか」と弱音を吐く。その言葉に、シヨンは「亮賀くんはモチベが高くて挑戦してる。僕も最初はうまくできなかったから」とフォローし、真っすぐ向き合った。互いの思いをぶつけ合ったことで、チームはますます結束を強め、本番前には、シヨンからメンバーへの手紙が送られるサプライズも。
本番では“王者”の風格を感じさせるステージを披露し、練習中は厳しい言葉をかけていたグヨンも「エネルギーをもらった」と絶賛した。
■結果発表…ベネフィットは1票差で明暗
全パフォーマンス終了後、結果発表へ。第5位は「KICK」、第4位は「Fuego」、第3位は「DREAMER」、第2位は「Neko」、1位に輝いたのは「BLACK ANGEL」だった。
リーダーのシヨンは「みんなへの感謝の気持ちもあるし、うれしい」と喜びを語り、個人順位ではシンヘンが1位となって、10万ポイントのベネフィットを獲得。だが、7位の後藤はベネフィット「0」ポイントという残酷な結果に。6位の岡田とわずか1票差で明暗が分かれ、あらためてサバイバルオーディションの厳しさが突きつけられた。
次回は第3回順位発表式。ファイナルに進めるのはここで上位20人に入った練習生のみとなる。
歌やダンスのスキルはもちろん必要だが、今回のコンセプト評価で何より強く感じたのは、“アイドル力”という言葉だけでは表せない、人を引きつける魅力だ。
不安で泣き崩れながらも立ち上がり、自信を失っても仲間の言葉で前を向く。誰かを支え、誰かに支えられながら、自分自身の殻を破っていく――その姿は、回を重ねるごとに“ただの練習生”ではなく、“アイドル”そのものへと変わり始めている。
そんなふうに残酷な現実を前にしてもなお、夢を諦めず立ち続ける練習生たちの姿に、たくさんの勇気をもらったコンセプト評価だった。
「PRODUCE 101 JAPAN 新世界」は、毎週木曜夜9:00からLeminoで新エピソードを配信中。
◆文=neneko


