1967年にその姿が撮影されてから長きにわたり、存在自体が謎とされてきた巨大生物「ビッグフット(別名:サスクワッチ)」。身長は3メートル弱、全身が茶褐色の毛で覆われ、不気味なうなり声をあげて大股で歩くというものだ。ただ、ゴリラでもなければ、熊でもない。
そんなビッグフットが米オハイオ州の静かな田舎町で相次いで目撃されたとして、町が大揺れに揺れている。
最初の目撃談は今年3月。同州ポーテージ郡のマホニング川沿いにある深い森林地帯で、地元住民からの「全身が毛に覆われた、身長約2.4メートルの巨大生物を見た」という通報が始まりだった。
UMA(未確認生物」を研究するジャーナリストが解説する。
「1967年にカリフォルニアの森を歩く姿を捉えた、有名な『パターソン・ギムリン・ビデオ』は今もなお、その真偽をめぐって世界中で議論が続いています。かつてはアメリカ連邦捜査局(FBI)が謎の生物の毛髪サンプルを分析し、科学調査に乗り出したほど、北米ではガチなミステリーとして知られています」
とはいえ、現代のネット社会においては、出没騒動に便乗したAIニセ画像やいたずらが横行しており、20年近くこのUMAを追い続けるハンターたちが、
「合成技術が進化するあまり、見分けるのが難しくなってきている」
と困惑しているというのだ。
本物とみられる巨大な足跡が発見された
だが今回、ポーテージ郡で目撃されたビッグフットは、まるで集団で幻覚を見たのか、と思わせるほど大量で、あまりにもリアルだというのである。前出のジャーナリストが解説する。
「目撃者たちの証言によれば、その生物は茶色か黒の巨体で大股で歩き、独特の不気味な鳴き声を上げていました。そして人目を避けるように、小川に沿って移動していたのだと。にわかには信じがたいものの、全ての目撃者の証言が、まるで判を押したかのように一致している。ビッグフッド愛好家たちはこの現象を『フラップ』と呼んでいますが、はたしてこれは何を意味しているのか」
専門家は、冬から春への急激な気候の変化により、未確認生物の「群れ」が移動を開始した可能性を指摘。現地では本物とみられる巨大な足跡が発見されているという。
「本当に実在するなら、なぜ一体も死体や骨が見つからないのか、との疑問があるのは事実です。地元警察は『ビッグフットの写真は必ずボケる』とSNSでジョークを飛ばしていますが、騒動はユーモアと恐怖を孕みつつ、過熱する一方です」(前出・ジャーナリスト)
はたして今回の「オハイオ・フラップ」は、人類史を覆す大発見の扉か、それとも壮大な幻影なのか。漆黒の森の奥から、今夜も怪物の遠吠えが聞こえてくる。
(ジョン・ドゥ)

