5月24日(日)の第87回オークス(GⅠ、東京・芝2400メートル)は、見どころ盛りだくさんの牝馬クラシックとなる。まず今村聖奈が女性騎手として初めて、クラシックレースで騎乗する。コンビを組むジュウリョクピエロは現在2連勝中で、好勝負できそうなのだ。
ジュウリョクピエロはまだ重賞未勝利の身なのだが、3勝しているのはスターアニス、ドリームコアとこの馬だけ。最後方からマクリを決めた前走・忘れな草賞の走りは圧巻だった。勝ち時計1分59秒1は同日3勝クラスの京橋Sより0秒5速く、優秀だ。長くいい脚を使えるだけに、前走から距離が400メートル伸びるのは歓迎だろう。枠順は8枠16番となったが、後ろから行く馬だから気にする必要はない。
今村は共同会見で「動きの質がすごく良くなっている。4コーナーまでスムーズに走らせたい」とコメントしているが、その言葉からは一発ありそうな雰囲気が漂っていた。なお、同馬は10月4日にパリ・ロンシャン競馬場で行わる凱旋門賞に登録済みだ。
オークスは母娘制覇が過去に2度あるが、その3度目を実現させるべく、2頭が出走する。2014年の優勝馬ヌーヴォレコルト産駒のトリニティと、2016年の優勝馬シンハライト産駒のアランカールだ。
オークス馬の娘は同時にオークス馬の孫でもあった
初顔合わせとなるこの2頭は同時に、オークス馬の孫でもある。前者の父サートゥルナーリアと後者の父エピファネイアは、2005年に神業的な追い込みを決めてオークス馬となったシーザリオの子だ。
いずれも最高級の良血馬だが、はたしてどうなるか。
ルメールは2017年ソウルスターリング、2018年アーモンドアイ、2022年スターズオンアース、2024年チェルヴィニアで、オークスを通算4勝している。今回勝てば、島田功元騎手に並んで歴代最多タイの5勝目となる。
騎乗馬ドリームコアは桜花賞では9着に終わったが、向こう正面で不利を受けてレースにならなかった。東京は3戦3勝という絶好の舞台。父は当舞台のダービーを制しているキズナ、母は日本と香港のGⅠを勝った名牝ノームコアと、血統は文句なしだ。「桜花賞は忙しすぎた。東京は勝っているし、距離も合う」と自信ありげなルメール。巻き返し必至か。
では、グッドラック!
(兜志郎/競馬ライター)

