“音”に反応する謎の生物によって侵略された世界を舞台に、沈黙を貫きながら生き延びようとする家族の姿を描く「クワイエット・プレイス」シリーズ。2018年に公開された第1作『クワイエット・プレイス』は、そのシンプルなアイデアとスマートながらも豊かなドラマ性が大きな話題を呼び、北米だけで制作費の10倍を超える興収1億8800万ドルを記録。アカデミー賞音響編集賞にもノミネートされ、すぐさま続編の製作が決定。
ところが第2作は2020年3月に北米公開が予定されていたものの、新型コロナウイルスによるパンデミックが直撃したことで大幅な延期を余儀なくされる事態に。じつに3度にわたるスケジュール変更を経て、当初の予定より1年半遅れでの公開が計画されたが、4度目のスケジュール変更で前倒しとなり2021年5月に無事に劇場公開。メジャースタジオの大作映画が不足していた状況も相まって、第1作に匹敵するスマッシュヒットとなった。

クラシンスキー監督は第2作の制作段階で、シリーズを三部作となるように構築。2025年公開予定として第3作の開発が進められたが、一時的に保留となり、第2作の公開延期中に開発がはじまった前日譚スピンオフ『クワイエット・プレイス:DAY1』(24)を先に製作。同作も批評的・興行的成功を収め、シリーズ3作の全世界累計興収は9億ドルを突破。2025年夏に第3作の開発が再開されることに。
キャストにはクラシンスキー監督の妻でもある主演のエミリー・ブラント、リーガン役のミリセント・シモンズ、マーカス役のノア・ジュプ、そして前作で登場したエメット役のキリアン・マーフィーが続投。また新たに、『罪人たち』(25)のジャック・オコンネルや『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)のジェイソン・クラーク、『愛はステロイド』(24)のケイティ・オブライアンらの出演も明らかになっている。

現時点ではまだストーリーの詳細は判明していないが、先述の通り“三部作構想”が引き継がれるのであれば、今回が完結編となるだろう。『A Quiet Place Part III』は2027年7月30日(金)に北米公開予定。今後届けられる続報に注目しておきたい。
文/久保田 和馬
