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「大会名をエメリ・リーグに変えるべき」EL5度制覇の名将に欧州メディア絶賛止まず 一方でプレミア資金力への懸念も

「大会名をエメリ・リーグに変えるべき」EL5度制覇の名将に欧州メディア絶賛止まず 一方でプレミア資金力への懸念も

現地時間5月20日にトルコ・イスタンブールのベシクタシュ・パークで行なわれたヨーロッパリーグ(EL)決勝で、アストン・ビラがフライブルクを3-0で下し、1981-82シーズンのチャンピオンズ・カップ(現リーグ)以来となる欧州制覇を果たした。

 試合は前半終了間際、ユーリ・ティーレマンスが豪快なボレーシュートを叩き込んで先制すると、続けてエミ・ブエンディアが左足で鮮やかなミドルを突き刺し、後半にはモーガン・ロジャーズがダメ押しの3点目を奪った。
  スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「ビラはフライブルクを寄せ付けず、冷静かつ完璧なパフォーマンスで3発のノックアウトブローを見舞った」と報道。さらに、2016年にはプレミアリーグから降格したクラブが19年にプレミア復帰を果たし、その7年後に欧州タイトルを手にするまでに復活した歩みを「現代クラブ史における最高到達点」と表現している。

 アストン・ビラの地元メディア『Birmingham Live』は、イスタンブールを「アストンブール」と呼びながら熱狂を伝えた。「1982年からアストンブールへ――この世代が待ち望んだ“変身”がついに完成した」と題した記事では、「ビラはついに、夢見ていた輝かしいグローアップを遂げた」「この驚異的変貌に、クラレット&ブルーのファンが歓喜するのは当然だ」と絶賛。「EL王者――なんて素晴らしい響きだ!」と興奮を隠さなかった。

 さらに同メディアは、1982年の欧州制覇メンバーと今回の英雄たちを重ね合わせ、「ピーター・ウィズの“伝説の脛”と同じように、ティーレマンス、ブエンディア、ロジャーズのゴールも神話として語り継がれる」と記述。ウナイ・エメリ監督についても、「“スルタン・オブ・ウナイ”は、今やロン・ソーンダースやトニー・バートンと並ぶクラブ史上最高峰の監督となった」と最大級の敬意を示している。

 英国の日刊紙『The Guardian』も、この決勝を「圧倒的優位を誇示しながら進んだ“行進”のような勝利だった」と描写。「ビラのファンが前夜に理想的な勝ち方を夢見ていたとしても、これほど満足感に満ちた内容は想像できなかっただろう」と綴り、また1982年決勝のバイエルン戦との共通点にも触れ、「今回も白いユニホームでドイツ勢と対戦し、序盤は神経質でスクラップのような試合展開だった」と回顧。その一方で、「1982年のウィズの泥臭い決勝点とは異なり、ティーレマンスのボレーは完璧な一撃だった」と比較した。

 同メディアはまた、セットプレーコーチのオースティン・マクフィーの存在にも注目。「彼はまるで、ジャージ姿の魔術師だ」と評し、「なぜフライブルク守備陣がペナルティーエリア手前に広大なスペースを空けたのか理解不能なほど、巧妙な仕掛けだった」と分析。そしてブエンディアの追加点については、「もしビラ・パーク周辺にこの決勝を描いた壁画が作られるなら、その中心に描かれるのは彼の一撃だろう」と称えている。
  そして各国メディアの視線は、やはりエメリ監督へ集中した。『ESPN』は「44年ぶりに再び欧州の舞台で頂点に立ったビラの中心には、エメリ監督がいた。彼は『ELの王』とも言うべき存在であり、これで異なる3クラブを率いて5度目の優勝を果たした、『ELの王族になった』と表現。トーマス・トゥヘル(現イングランド代表監督)がかつて「UEFAは、この大会名を『ウナイ・エメリ・カップ』に変えるべきだ」と語った逸話も紹介し、「17位だったクラブを、4年間で欧州王者へ変えた」と功績を称えた。

 スペイン紙『MARCA』はさらに踏み込み、「UEFAは今夏にも大会名変更を議論すべきだ。この大会は『エメリ・リーグ』と呼ばれるべきだ」とまで主張し、「13年間で異なる3クラブを率いて5度優勝というのは異常な数字だ」と絶賛。また、「ルイス・エンリケ、ミケル・アルテタ、ジョゼップ・グアルディオラらと比べても、何ひとつ劣らない」と評価し、「欧州タイトル数でエメリを上回るのは、カルロ・アンチェロッティ、グアルディオラ、アレックス・ファーガソンら数人だけ」と伝えた。
 
 同メディアは各選手にも言及し、ティーレマンスについて「アンデルレヒト時代に欧州中が奪い合った逸材が、ついに真の意味で大舞台の主人公になった」と称賛。ブエンディアに対しても、「長年、脇役として努力を積み重ねてきた男が、欧州決勝で試合を破壊した」と綴っている。

 一方、アゼルバイジャンの総合ニュースサイト『NEWS.AZ』は、この決勝を「現代サッカーの構造変化」を象徴するカードと位置づけた。「フライブルクは持続可能経営と育成型モデルの象徴であり、一方のビラはプレミアリーグの圧倒的資金力を象徴している」と分析。「巨額資本に頼らず、スカウティングやユース育成で成功を築いたフライブルクは、商業化が進みすぎた現代サッカーへの対抗モデルだ」と称賛し、ビラについては、「戦略的投資と安定したクラブ運営によって歴史あるクラブを短期間で復活させた」と評した。

果たせるかな、決勝はプレミアリーグ勢が圧倒的な強さを示し、3大カップのうちのひとつをまず制したが、この優勝は来季のイングランド勢の欧州出場枠にも影響を与えることになる。もし今週末にビラが今季の国内リーグを5位で終えた場合、来季は6クラブが来季のチャンピオンズ・リーグに出場する可能性があり、さらなる猛威を振るうことになるかもしれない。

 3つの欧州カップの決勝全てにチームを送り込んだプレミアリーグ勢の隆盛について、フランスの日刊紙『Le Figaro』は、「今季の欧州カップは英国勢の“過剰ぶり”を象徴している」と指摘。アーセナル、ビラ、クリスタル・パレスの決勝進出を「プレミアリーグの超人的な経済力の再証明」と論じるとともに、「来季の欧州カップには、イングランド勢が最大10クラブも出場する可能性がある」として、「これは欧州サッカーにとって健全なのか」という議論を提起している。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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