●「3単語」で特定できる
山奥のキャンプ場や海岸沿いの釣り場など、住所が存在しない場所での緊急時に自分の居場所を伝えるのは容易ではありません。119番通報の現場でも、周囲に目印がない山間部や広い公園内では「口頭で説明するだけでは通報地点の特定が困難」になり、救助隊の到着が遅れるケースも指摘されています。こうした課題を解決する新しい手段として注目されているのが「what3words(ワットスリーワーズ)」というサービスです。
what3wordsは、地球上を3メートル四方のグリッドに区切り、それぞれのグリッドにユニークな三つの単語(3ワードアドレス)を割り当てた革新的な位置情報技術。例えば、東京・渋谷のハチ公像付近は「///いちば・こうてい・おいて」という3単語で表されます。使い方はシンプルで、スマホアプリやウェブ版で自分の現在地や目的地の3ワードアドレスを確認し、その3単語を相手に伝えるだけです。(ライター・レイ坂本)

