中日は5月24日の広島戦(バンテリンドーム)に敗戦し、チームの借金はとうとう15に膨れ上がった。これに球団フロントが「火消し」に走る事態に陥っている。
交流戦前ラストの区切りの一戦に敗れた時点で46試合を戦い、15勝30敗1分。井上一樹監督はここまでの戦いの総括を求められると、
「どうこう言える立場ではない」
と険しい表情。
「できるだけ早く歯車がかみ合うようにしたい」
そう付け加えて前を見据えた。
球界関係者が言う。
「2年前に西武・松井稼頭央監督が成績不振のため、シーズン途中で休養した時の借金が15でした。それゆえ『今日がXデーになるのではないか』とそわそわしていた球界関係者やマスコミが多かった」
これを一蹴したのは朝田憲祐球団本部長で、試合後にはセ・パ交流戦も井上監督に指揮を託すと明言。
「苦心して舵取りをしているが、球団として最善を尽くしている。今後、これまで以上に緊密に連携して戦う」
動くにしても人材不足で…
しかし中日には勝敗のほかにも問題が降りかかっているようで、
「ファンが『井上、辞任しろ!』などと大騒ぎしている以上に、交流戦のチケットの売れ行きが怪しくなってきていることを、球団が気にし始めたようです。成績以上に興行として成り立たないと、現場責任者のクビが飛ぶことがあるので」(球団関係者)
西武の場合は松井監督を引っ張ってきた、監督経験者の渡辺久信GMが再び指揮官として復活、そのオフに責任を取り、退団している。翻って中日では、
「仮に嶋基宏ヘッドコーチに託すといっても外部からの招聘であり、まだ1年目。動くにしても人材不足なのです」(前出・球団関係者)
井上監督途中休養カウントダウンの時計はいったん止まったが、さらに負けが込んだらどうなるのか。先行きは極めて不透明だ。

