
“ブレアの魔女”の伝説が残るメリーランド州バーキッツビルの森にドキュメンタリー映画の撮影に向かった3人の学生たちが消息を断ち、その後彼らの撮影したフィルムだけが発見されたという設定で展開する『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。無名の俳優をキャスティングし、手持ちカメラの荒削りな映像で表現された生々しさが大きな話題を呼び、公開当時には社会現象を巻き起こしたほど。
その成功を受けて続編『ブレアウィッチ2』(00)がすぐに製作されるが、第1作の持ち味であったモキュメンタリー形式から離れたつくりが災いして大失敗に終わり、当初予定されていたさらなる続編の計画は中止に。それから10年以上の歳月を経て公開された“第1作の正統続編”『ブレア・ウィッチ』(16)も、第1作のファンの期待に応える作品とはならず。いずれも第1作を生みだしたオリジナルチームがクリエイティブにほとんど関与していなかったことが原因ではないかと言われている。

シリーズの権利を保有するライオンズゲートは2022年にリブート版の製作計画を発表し、2024年にブラムハウス・プロダクションズとタッグを組むかたちで本格的に開発がスタート。そして今回、第1作で監督を務めたダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス、同じく製作を務めたグレッグ・ホール、出演者だったジョシュア・レナードとマイケル・C・ウィリアムスの5名が製作総指揮としてシリーズの再構築に携わることが明らかに。
また、メガホンをとるのはYouTubeで発表した短編ホラーの数々が注目を集めた気鋭のホラー作家ディラン・クラーク監督。昨年12月に、自身が手掛けた『Portrait of God』をサム・ライミとジョーダン・ピールのプロデュースのもとでセルフリメイクすることが報じられている。他にも進行しているプロジェクトがあると伝えられているが、どうやらリブート版『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が彼の長編監督デビュー作となる可能性が高そうだ。

リブート版の詳細はまだ公式には発表されていないが、「Deadline」の報道によると「キャンプに出かけた家族が森のなかで奇妙な物音を聞き、一人ずつ行方不明になっていく」ストーリーとなり、今年秋ごろから撮影がスタートするとのこと。オリジナルチームと気鋭のホラー作家、そして数多の傑作を生みだしてきたスタジオという強力タッグで、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』がどのようによみがえるのか。今後の動向から目が離せない!
文/久保田 和馬
