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【インバウンド激動実態】「どこへ行っても中国人」が消えた…「爆買い時代終焉」で観光客は「食・自然・体験・温泉・アニメ聖地」へ

【インバウンド激動実態】「どこへ行っても中国人」が消えた…「爆買い時代終焉」で観光客は「食・自然・体験・温泉・アニメ聖地」へ

「中国人観光客が消えた」
 そんな声が日本各地の観光地から聞こえてきて、しばらくが経つ。観光庁と日本政府観光局によると、今年4月に日本を訪れた外国人旅行者は約369万人で、前年同月比で5.5%減少した。大きかったのが中国人旅行者の落ち込みで、前年同月から約6割減。訪日客数が前年を下回るのは、今年に入って2回目となる。

 コロナ前、日本のインバウンドを象徴していたのは「爆買い中国人」だった。東京・銀座や大阪・心斎橋のドラッグストアで中国語が飛び交い、家電量販店では炊飯器や美容家電を大量購入する観光客が列を作った。京都では大型観光バスが観光地周辺を埋め尽くし、「どこへ行っても中国人がいる」とまで言われていた。

 だが2026年の現在、その風景は大きく変わりつつある。大阪・ミナミのドラッグストア関係者は、
「コロナ前のような爆買いは、かなり減りました」
 かつては心斎橋や道頓堀に、大量の買い物袋を抱えた中国人団体客の姿が目立ったが、最近は韓国人や欧米系観光客の存在感が増しているという。

 これは中国人観光客そのものの変異によるものだ。かつて主流だった団体旅行は減少し、現在は個人旅行が中心に。日本政府観光局(JNTO)でも、中国からの訪日客は個人手配型が増加傾向にあるとしている。旅行目的は「爆買い」から「食」「自然」「体験」へと変わりつつあり、中国版インスタグラム「小紅書(RED)」では、日本の温泉旅館や地方カフェ、アニメ聖地などを紹介する投稿が人気を集めている。

 中国人旅行者の行き先そのものも変わったと、旅行業界関係者は指摘するのだ。
「以前は『とりあえず日本』という流れが強かったのですが、今は東南アジアへかなり分散しています。特にベトナムではフーコック島やダナンが『安いのに高級感がある』として、中国人インフルエンサーの投稿をきっかけに、若者が押し寄せていますね」

中国SNSでは「次の旅行先」として韓国やUAEを指名

 韓国でも美容やK-POP関連スポットを目的にした、中国人女性客が増加。ドバイ(UAE)などの中東方面も「次の旅行先」として、中国のSNSで取り上げられている。タイでも「以前ほど中国人団体客を見かけなくなった」という声は少なくない。

 中国国内の景気低迷は、原因としてあろう。不動産不況や若年層の雇用悪化で、以前のような大量消費型の海外旅行は減少。日本国内ではホテル代や飲食費が高騰し、「日本は以前ほど安い国ではなくなった」との見方が広がっている。

 ただ、日本人気そのものが消えたわけではない。韓国やアメリカなどからの訪日客は過去最多を更新しており、中国人旅行者も富裕層や個人旅行客を中心に、一定数は訪れている。
 ただ、日本の街を「爆買い中国人」が埋め尽くしたあの熱は、静かに終わりを迎えつつあるのだ。

(旅羽翼)

配信元: アサ芸プラス

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