メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリはF1シンガポールGP後にいくつかの大きなミスを犯したことを認めたが、それでもF1で2回連続のトップ5フィニッシュを達成した。
シンガポールGPではF2やF3が開催されないため、アントネッリがマリーナベイ市街地サーキットを走るのは初めてだった。しかしすぐにアントネッリはペースを掴み、予選Q1とQ2でそれぞれ5番手と3番手を獲得した。どちらもチームメイトのジョージ・ラッセルとは0.1秒差だった。
しかしQ3では、ラッセルがポールポジションを獲得した一方でアントネッリは0.379秒遅れの4番手に終わった。
「確かにペースは好調だし、予選もどんどん良くなっている」とアントネッリはレース後にコメント。彼は過去3戦でラッセルより上位か、コンマ2秒以内の差で予選を終えている。
「今回の予選は少しがっかりした。オーバードライブしすぎたように感じたからだ。もう少し自分をコントロールして、クリーンなラップを心がけていれば、結果は違っていただろう。もっと前方からスタートしていたら、レースは違ったものになっていたかもしれない」
グリッドの汚れた側からスタートしたアントネッリは、好スタートしたランド・ノリス(マクラーレン)にイン側に追い詰められ、ターン1をタイトに回ることに。これでフェラーリのシャルル・ルクレールにアウト側からオーバーテイクを許してしまった。
結果として、レースの大半でフェラーリのリヤウイングを見ながらレースをすることになってしまった。
「ターン1でノリスに食らいつこうとしたのがミスだった」とアントネッリは認めた。
「その後、かなりイン側に寄ってしまい、ルクレールはアウト側でずっと良い走りを見せていた。残念ではあったが、レースのペースは本当に速かった。これはポジティブな材料で、今後数レースに持ち込んでいきたい」
アントネッリは53周目のターン16でインに飛び込み、ルクレールを抜くことに成功した。
「タイヤの件で、彼は苦戦し始めたんだ」
「彼は本当にプッシュしていたから、僕は長い目で戦おうとしていた。タイヤを温存しながら、アタックのタイミングを逃さないように気を配っていたんだ」
「バックマーカーのトラフィックに近づいたとき、彼はクリーンエアの中にいて、僕はダーティエアの中にいたけど、それでも彼に追いつくことができたので、それがベストな瞬間だと感じたんだ」
タイミングは良かったものの、それ以上の結果は望めなかった。優勝したラッセルには33.7秒遅れ。ひとつ上の4位でフィニッシュしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)からも25.5秒遅れだった。
アントネッリは過去2戦で22ポイントを獲得した。これは過去10戦の合計(18ポイント)を上回る。ルクレールに対する彼の動きはメルセデスのチーム代表トト・ウルフからも賞賛された。
「キミはいつも物事を悲観的に見るタイプだ」とウルフは語った。
「彼が気にするのは、計画通りに進まなかったQ3、フロントロウにつけていた可能性もあること、そしてターン1のスタートがあまり良くなかったことだ。少なくとも、それがレース後の彼の率直なフィードバックだ。彼にとっては、5位を獲得したというより、もっと上位の結果を失ったと感じているんだ」
「だが堅実だった。ルクレールに対する動きは効果的だった。カメラには捉えられなかったが、テレメトリーデータからは激しいブレーキングイベントが確認できた。システム内の圧力が非常に高くなり、振動が始まるほどだった」
「あれは素晴らしかった。レースの他の部分を考えると、それが少し慰めになるかもしれない」

