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中村俊輔のPK。蹴る方向が分かっていても「取れない」。横浜FCのGK市川に訊いた唯一無二の技巧「あの人にしか教えられないことはたくさんある」

中村俊輔のPK。蹴る方向が分かっていても「取れない」。横浜FCのGK市川に訊いた唯一無二の技巧「あの人にしか教えられないことはたくさんある」


「PKに限らず、ですけど」と、横浜FCのGK市川暉記は切り出し、教えてくれた。「狙ったところにちゃんとボールを蹴れるっていう、まず技術のところですよね」。

 昨季まで横浜FCで3年間にわたり、コーチを務めた中村俊輔は、現在は北中米ワールドカップに臨む日本代表のコーチとして大舞台を迎えようとしている。

 その希代のレフティが、横浜FCでまだ現役の時やコーチ時代に、チームの全体練習が終わったあとによくシュート練習を受けていた市川に、改めて俊輔コーチの技巧について訊いてみた。27歳の守護神は快く応じてくれた。

「本人の中でも、“ここに蹴れば入る”っていう自信があると思います。PKで遊びの練習でも、『こっち側に蹴るから飛んで』『タイミングだけ合わせて飛んでみて』と言われて、だから蹴る方向が指定されていても、それでもやっぱり取れない。ちゃんとしたコースに行くから取れないっていう」

 何本もそのシュートやPKを受けていたからこそ、思うところがある。

「そこに蹴れる技術っていうのは、何て言うんですかね、今の選手たちは学ばなきゃいけないと思います。あれだけ蹴れる選手って、もしかしたら今後、日本じゃ出てこないかもしれないし。

 だからこそ、あの人にしか教えられないことはたくさんあると思います。代表もそうですけど、俊さん、前に高校生とかも教えていて、若い子たちも指導してもらって、俊さんにしか教えられないことを教えてもらって。

 個人的には、俊さんみたいな選手が生まれてほしい。やっぱり、見ていて楽しいじゃないですか。俊さんには、そういう選手が1人でも増えるように育ててほしいなと思います」
 
 俊輔コーチの人柄もよく知る。「本当に良い人なんで」と話す市川は、「絶対についてこない人はいないと思うんで。今の代表にとってすごくプラスになるんじゃないかな」と想像する。

 ちなみに、俊輔コーチのPKの技術を目の当たりにしてきただけに、「(自分が)PKを蹴ることがあったら、ちょっと真似しようかなと思っています」と市川は密かに目論む。「ただ、外したらめちゃくちゃ批判されるんだろうな」と笑顔で付け加えた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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