18歳の長女に対する暴行容疑で東京・渋谷警察署に逮捕され、巨人の指揮官を電撃辞任した阿部慎之助前監督に、さらなる茨の道が待ち受けている
「起訴か不起訴かにかかわらず、山口寿一オーナーがあそこまで厳しいコメントをしている以上、もう巨人復帰の道はない。もし渡辺恒雄氏が存命ならば、逮捕された時点で即刻解雇されていたでしょう。辞任という形になったのは、せめてもの武士の情け。ただ、今回のことで、さらなる肩身の狭い立場に追い込まれることは間違いない」(スポーツ紙デスク)
山口オーナーは、次のように話している。
「逮捕された事実は消せない。数カ月休んで(阿部前監督が)戻れることはありえない」
では今後、いったいどんなことが起きるというのか。
「現役監督の逮捕というのは、球界でも前代未聞の不祥事ですからね。まずは巨人OB会が黙っていないでしょう」
こう指摘するのは、球団関係者である。
「中畑清OB会長は人情派ですが、張本勲氏や堀内恒夫氏など、口うるさいOBが多いですからね。最悪の場合、OB会除名という処分が考えられます。年末のOB会総会で話し合われることになるでしょうが、そこに阿部前監督が出席して誠心誠意、謝罪すれば何年間かの資格停止や厳重注意で済むかもしれません。現段階では何ともいえないところですが…」
「球界の名誉を傷付けた」と騒ぎかねない
現役時代に2132安打を放って入会した、名誉ある「名球会」のメンバー資格も微妙になってくる。ある放送関係者は、
「巨人OB会はまだ、生え抜き選手ということで温情ある処分になるかもしれません。いわば身内ですから。ところが『名球会』はやっかい。他球団のOBがいるし『球界の名誉を傷付けた』と騒ぎかねない。今オフの総会では、除名などを含めたなんらかの処分が話し合われることでしょう」
薬物問題で逮捕され、執行猶予付きの実刑判決を受けた清原和博氏の場合は巨人OB会、名球会で除名が検討されたが、最終的に処分は免れた。清原氏は球界を離れていたが、阿部氏の場合は現役監督という立場とあって、対応は違うかもしれない。
これまで積み重ねてきた実績や名誉が全て、傷モノになってしまいかえない事態。家庭内のいざこざだったとはいえ、払う代償はあまりにも大きい。
(阿部勝彦)

