バスケットボールBリーグの長崎ヴェルカが、B1リーグ初優勝を達成した。チーム創設5年目、B1昇格3年目でのスピードVである。日本代表の馬場雄大(写真)、NBAで8季のキャリアがあるスタンリー・ジョンソンなど、大型補強による結果がすぐに出た形だ。
長崎のオーナー企業は「ジャパネットたかた」を運営する、あのジャパネット・ホールディングスだ。B1選手の平均年俸はまだ800万円から1500万円前後なのだが、代表の主力選手やNBAのキャリアがある助っ人の中には1億円近い報酬を得ている者が増えてきた。
それを支えているのがジャパネットというわけだが、2024年にJR長崎駅から徒歩10分の距離に、民設民営の大型複合施設「長崎スタジアムシティ」を開業した。総事業費は1000億円以上といわれ、サッカーJ1、バスケB1の専用スタジアムにホテルや商業施設を構えている。欧米ではよくある大型施設だが、日本では長崎にしかない。
J1、B1のオーナーは、ジャパネット・ホールディングスの高田旭人代表取締役社長兼CEO。Bリーグに関しては、同社が創設したチームによる「5年で日本一になる」という公約通りの優勝になった。
「追いつき追い越せ」の意識が常にあったライバル心
高田CEOの父は「ジャパネットたかた」創業者の高田明氏だが、単なる親子鷹ではない。
「ジャパネットの業績が傾いていた頃、明氏のテレビショッピング出演をNGにしたのは息子の旭人氏です。そこから一気にV字回復させたことで、社長を禅譲。明氏はサッカーJ1長崎の倒産危機を救いましたが、Bリーグ創設や今回の長崎スタジアム構想については、いっさい口出ししていません(サッカー担当記者)
旭人氏は楽天の三木谷浩史オーナーに、秘かなライバル心を抱いているといい、
「三木谷さんに追いつき追い越せ、の意識が常にありました。三木谷さんはプロ野球の楽天で日本一になり、Jリーグのヴィッセル神戸も優勝している。高田さんがJリーグより先にBリーグを制覇したことは大きいですよ」(Jリーグ幹部)
スポーツ界における「ジャパネットたかたVS楽天」の覇権争いは、今後も目が離せない展開になりそうだ。
(小田龍司)

