老舗プロレス団体「新日本プロレス」は5月27日、筆頭株主のブシロードが、株式をテレビ朝日とサイバーエージェントに譲渡すると発表した。6月30日に正式に譲渡される予定だ。ブシロードは新日本プロレスの株を7割保有しており、これらを2社に渡すことになる。
その内訳を見ると、テレビ朝日が355万200株で、譲渡価格は約12億1600万円。サイバーエージェントは695万200株で、譲渡価格は約23億8000万円となる。
「ブシロードは2012年に、新日株を保有していた会社から約5億円で取得。譲渡金額は約36億円ですから、完全に『勝ち確定』と言えます。当時はまだ弱かったインターネット強化と、海外進出を果たして団体の価値を底上げしたのは大きかった。新日の顔だった棚橋弘至が今年1月に引退して社長に転身。同時に元柔道男子メダリストのウルフ・アロンがデビューしたのですが、団体としては大きな転換期を迎えている。今年の春には譲渡の情報が水面下で流れていました」(プロレス関係者)
ABEMAでの生配信や番組制作と強力な新スポンサー
今年1月の東京ドーム大会に続いて、6月の大阪城ホール大会もテレビ朝日系で地上波プライムタイムに全国ネットで放送されることが決まっている。往年のプロレスファンが小躍りしたことは記憶に新しい。
テレビ朝日関係者が語る。
「この(株式譲渡の)流れはある程度、読めていたため定期的に露出を図り、団体をさらに盛り上げて付加価値を高める必要がありました。今後はABEMAでの生配信や、番組制作などが想定されます。一方で強力なスポンサーを新たに捕まえないと、右肩下がりのメディアだけで支えるのには限界があるでしょうね」
社長になっても顔役となる棚橋と、ウルフの活躍にさらに期待がかかるのだった。

