最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「すさまじい変貌ぶりですね」関東リーグ2部にプロで活躍した実力者が続々と参戦…“小江戸”からJリーグを目ざす街クラブの挑戦

「すさまじい変貌ぶりですね」関東リーグ2部にプロで活躍した実力者が続々と参戦…“小江戸”からJリーグを目ざす街クラブの挑戦


 関東サッカーリーグ2部所属で、埼玉県川越市を拠点に活動するCOEDO KAWAGOE F.Cは、「川越からJリーグへ」を合言葉に2030年までのJ3昇格を目ざす街クラブだ。100年存続するクラブづくりに向け、夢と感動を地域に提供しようと粉骨砕身する地元密着型の社会人チームである。

 新型コロナウイルスが猛威を振るっていた2020年9月の創設。21年に川越市リーグ2部を制し、翌年1部で優勝すると西部地区ブロックリーグ決勝大会でも勝ち上がり、埼玉県リーグ3部西部地区への昇格を果たした。23年2月には、埼玉県リーグ1部のSaitama east SVと合併し県リーグ1部に参入。同年秋の関東社会人大会で準優勝し、関東リーグ2部昇格を遂げた。

 有田和生代表と中島涼輔取締役でクラブを立ち上げたが、なぜコロナウイルスのパンデミックで社会活動が滞っていた時期だったのか? 

 クラブのパートナーセールス事業部の藤川永吉部長は、「世の中に閉塞感が漂うなか、スポーツを通じて地域を活性化し、明るくしたいというふたりの思いからです」と説明する。有田、中島両氏とも川越市に隣接する富士見市の出身だ。
 
 関東リーグ2部での戦績は、初挑戦の24年が10チームのうち5位で昨季が6位。いずれも6勝6分け6敗の勝点24だった。1部に上がるには2部で2位以内に入ることが条件となり、さらに全国地域チャンピオンズリーグを勝ち抜くと日本フットボールリーグ(JFL)に昇格。ここまで到達して、ようやくJ3が見えてくるという長い道のりである。

 現在指揮を執る村松知輝監督は、21年11月にヘッドコーチ兼任として加入。J2カターレ富山やカンボジアなどでプレーしたFWで、埼玉県朝霞市の出身だ。22年に監督に就いたが1年で退任し、24年にヘッドコーチで復帰すると、8月から監督として再登板し今季で3シーズン目を迎えた。

 草創期のクラブとチームの歴史を見てきた村松監督は、「年々クラブへの思いが深まったのは、クラブを心底愛してくれるファン・サポーターの存在が一番の理由です。勝っても負けても、彼らのベクトルが自分たちに向いている。スポンサー様を含め、支えてくださる方々とクラブが大好きになりました」と感慨深そうに語った。

 それゆえ、チームづくりの哲学は見ている人の心に響くサッカーだ。「疲れていようが不器用だろうが、身体を投げ出して守り、ゴールを狙う姿に人の心は揺さぶられます。観客と仲間に勇気を与えられる試合をやりたい」と表情を引き締めた。
 1年目からJリーグ経験者がメンバーに加わった。県リーグ1部を戦った3年目は、水戸ホーリーホックで計25点を挙げたFW三島康平、水戸や東京ヴェルディで活躍したMF菊岡拓朗、昨季はベガルタ仙台などでJ1通算225試合に出場したMF関口訓充が加入した。

 今季はJ2歴代3位の481試合に出場し、75点を積み上げたFW小池純輝をJFLのクリアソン新宿から獲得。AC長野パルセイロから加わった加藤弘堅は、Jリーグ通算413試合を経験したDFだ。新加入選手は16人を数える。

 6年目のチーム最古参、DF栁田真志は環境の劇的な変わりように驚きを隠さない。

「正直、1年目はレベルも低くプレーしていて楽しくなかった。それが3年目あたりから続々とプロ経験者も入って強化が進み、自分の目ざすサッカーが実現してやりがいを覚えました。ファン、サポーター、スポンサー様もどんどん増え、クラブが大きくなっていくのを肌で感じています。もう考えられないくらい、すさまじい変貌ぶりですね」

 ここまで全試合にフル出場中の栁田は、川越市にある尚美学園大の出身だけに街への愛着は強いという。
 
 今季の関東リーグ2部は、5月17日の第5節終了時点で1勝1分け3敗の最下位。8得点は3番目に多いが、8失点はワースト2位タイだ。村松監督はここが下位に沈む最大の要因とし、「去年なかったような失点が目立つので、個が責任をもってやらないといけない」と課題を挙げる。第2、3節は逆転負けで5節も終盤の失点で引き分けている。

 守備の要人である栁田は「90分を通じてどうやって勝ち切るか、それを全員で共有することが大切」との認識を示す。

 一方で無得点は1試合しかなく、ゴールを奪う力は高い。指揮官も「今季は縦に速い展開にトライし、ボールを奪ったらゴールに直結する攻撃を進めています。失点の多さを改善し、いい守備からいい攻めにつなげていきたい」と述べる。

 5月6日付で荒田雅人強化部長が総監督に就任し、巻き返しに向けて指導体制を手厚くした。
 39歳になったベテランの小池は、「リーグ全体の水準は接近しているので、力を出し切れば成績は残せると思うが、まだうまく表現できていません」とチームの現状を指摘。やるべきポイントについては、「球際でアグレッシブに戦い、素早く寄せるなどベースのところをしっかりやりながら特長を出すことが必要」と提言する。

 ほとんどの選手は午前練習が終わると、午後から仕事に入る生活スタイルだ。サッカーが好き、クラブが好き、川越の街と人が好きという思いが伝わる。

 移籍1年目で主将に指名された小池は、川越市と同じ東武東上線沿線の比企郡嵐山町の出身。ここで育ち、浦和レッズでプロのキャリアをスタートさせたとあり、「自分の経験を若いチームに還元し、新たな挑戦をしたくて埼玉に戻ってきた。歴史と文化のあるこの街で、プロスポーツクラブが誕生していく過程は魅力的ですね。そんなクラブ理念が今の自分のモチベーションになっています」と熱き思いを口にした。
 
 現在、クラブの収入源はスポンサー(約350社)とグッズ売上が大半を占めるが、将来的にはスポンサー、グッズ、チケットに依存しない新たな収益づくりを模索中だ。藤川部長は「3つの収入源を大切にしつつ、これと同等のビジネスモデルを構築したいという思いから、このスローガンを標ぼうさせていただきました」と難題への挑戦が誇らしそうだ。

 チーム名のF.Cに「.」をひとつ付けたのは、唯一無二のクラブになりたいという思いが込められている。川越市は江戸時代、川越藩の城下町として繁栄し、“小江戸”と呼ばれた。そんな風情を残す街からプロクラブが誕生する日が楽しみだ。

取材・文●河野 正
【画像】ついに決定!北中米ワールドカップに挑む日本代表26人を一挙紹介!

【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える“モデル&タレント妻たち”を一挙紹介! 

【記事】「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希と…
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ