
「昔はスピードがなくても…」ファンタジスタはもう生きていけない。イタリア英雄が“今”を語る。メッシ、ネイマール、エムバペ退団後の成功は必然?
サッカー界において、ファンタジスタが絶滅危惧種となって久しい。とにかく今は、華麗なテクニックで魅了する選手ではなく、“戦える”選手が求められる。
かつて攻撃のタクトを振るう司令塔して、華々しい活躍を見せたアンドレア・ピルロ氏も、明確な変化を感じているようだ。現在47歳の元イタリア代表MFは、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで「サッカーは常に変化し、その変化は急速だ」と語った。
「遥かにフィジカル重視になり、スピードも格段に増した。実際、今勝つためには、スピードがあり、1対1で技術的に優れた選手が必要だ。そうでなければ、どこにも行けない。今、勝っているチームには速い選手がいる。昔はそれほど悪くなかった。スピードがなくても技術に長けた選手を起用する余裕があったが、今はそうはいかない」
ピルロ氏はユベントスでプレー後、MLSへ活躍の場を移し、アメリカで引退した。母国クラブの一員として最後にプレーしたのは、2014-15シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝であり、その際に自分たちを3-1で打ち破ったバルセロナを率いていたのは、ルイス・エンリケ監督だった。
そのエンリケは今日、パリ・サンジェルマンの監督を務めており、現地5月30日にアーセナルとのCL決勝に臨む。ピルロ氏は「ルイス・エンリケは現在、世界最高の監督だ」と言い、パリSGの欧州での成功は、リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペの退団が関係していると示唆した。
「全ては監督のおかげだ。彼は、自分の前にいたスター選手たちを全員手放すことを望み、監督の指示通りに動く選手たちと共に一からやり直すことを選んだ。このチームは走り、また走り、守り、そして最終的には結果が彼に味方している」
ピルロ氏はまもなく行なわれるCL決勝の勝敗も予想。「PSGは前回王者であり、アーセナルは20年ぶりの決勝進出だが、プレミアリーグ優勝直後の勢いがあるという点で、状況は整っている」と説明した上で「勝率はパリが60%、アーセナルが40%」と伝えた。
イタリア屈指のレジェンドの見立て通り、ハードワークを体現するフランスの巨人が連覇を果たすのか。現代サッカー最高峰の戦いに注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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