テニス四大大会「全仏オープン」は大会7日目の現地5月30日に女子シングルス3回戦が行なわれ、第16シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(現16位)が登場。第17シードのイバ・ヨビッチ(アメリカ/同17位)を7-6 (5)、6-7 (3)、6-4で下し、初のベスト16進出を決めた。
28歳の大坂が同大会に出場するのは3年連続9度目で、最高成績は過去3度記録している3回戦進出。ついにその“3回戦の壁”を越え、全仏では初めてとなる2週目進出を果たした。
相手は昨年9月の「グアダラハラ・オープン」(メキシコ/ハードコート/WTA500)でアメリカ人女子選手として21年のココ・ガウフ(現4位)以来となる10代でのツアー優勝を達成し、今年1月の全豪オープンでも初の四大大会ベスト8進出を果たした18歳の新星ヨビッチ。両者は今回が初の顔合わせとなった。
試合は非常にタフな内容だった。序盤から大坂はヨビッチの広角に打ち分けるショットにミスを誘われ、第5ゲームで先にブレークを献上。それでも直後の第6ゲームですぐにブレークバックを果たし、そのままタイブレークへ突入する。これを大坂が制し、接戦の末に第1セットを先取した。
第2セットも緊迫の展開。第3、4ゲームで互いにブレークを取り合ってからは互いに譲らず、再びタイブレークへもつれ込む。しかしここでは第1セットと打って変わって大坂が精彩を欠き、勝負は1セットオールに持ち込まれた。
運命のファイナルセットも両者共に高い集中力を維持し、息詰まる攻防が繰り広げられた。終盤まではサービスキープが続いたが、大坂は5-4で迎えた第10ゲームで相手のミスに乗じてブレークおよびマッチポイントを取得。これを見事に1回で取り切り、2時間58分の大激戦に終止符を打った。
試合後、大坂は今大会を連日生中継しているWOWOWのインタビューに回答。まだ18歳とは思えないプレーを見せたヨビッチへの称賛を交えつつ、次のように喜びを語った。
「ずっと集中する必要があったので、厳しい試合でした。相手は本当に素晴らしいプレーをしていたと思います。その中で勝てたことが本当にうれしいです。この大会でずっと目標にしてきた4回戦に進めることに興奮しています」
8強入りを懸けた4回戦で大坂は、四大大会4勝を誇る女王アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)との“新旧女王対決”に臨む。両者は過去3度の対戦経験があり、大坂の1勝2敗。うち2度は今季の対戦で、3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ/ハード/WTA1000)4回戦と、先月末の「マドリード・オープン」(スペイン/クレー/WTA1000)4回戦で顔を合わせており、いずれも大坂が敗れている。果たして今回はどちらに軍配が上がるのか、大注目の一戦となる。
文●中村光佑
【動画】大坂VSヨビッチの「全仏オープン」3回戦ハイライト!
【画像】大坂なおみほか、「全仏オープン2026」を戦う女子トップ選手たちの厳選フォト!
【関連記事】大坂なおみが“金ピカ衣装”で躍動!実力者ベキッチを破り全仏オープン7年ぶりの3回戦進出<SMASH>

