
「脅威となる要素がほとんどない」1-0辛勝…日本代表をW杯対戦国メディアがバッサリ。それでも警戒は解かず「本大会では突然格段に良いプレーを見せる可能性がある」
対戦国メディアは、日本代表の“現在地”をどう見たのか。
北中米ワールドカップ開幕を目前に控えるなか、本大会初戦で日本と対戦するオランダのサッカーメディア『Voetbal Fritsen』は、5月31日に行なわれた国際親善試合のアイスランド戦を分析。森保ジャパンが1-0で勝利したなか、その内容については厳しい評価も下している。
日本代表は国立競技場でアイスランドと対戦。ボールを保持しながらも、なかなか相手の堅守を崩し切れず、終盤の87分に小川航基が決勝点を奪って辛勝した。
この試合を受け、同メディアは「ワールドカップ開幕を控えたオランダ代表にとって、日本は脅威となる要素がほとんどない」と見出しを打ち、「日本はアイスランドに勝利したものの、NECのFW小川航基による終盤のゴールだけだった。日本はロナルド・クーマン監督(オランダ代表指揮官)に、眠れない夜をもたらすことはなさそうだ」と伝えた。
もっとも、結果だけで判断しているわけではない。「日本はボール支配率が高く、ミスも少なかったが、攻撃面では長い間アイスランドの守備を崩せなかった」と指摘。そのうえで、「日本が弱く見えたとは言い切れないが、以前イングランドやブラジル相手に見せたような調子をまだ示せていない」と論じた。
特に課題として挙げたのが攻撃面だ。「日本は試合の大部分を支配したが、支配力だけでは脅威にはならない。テンポが常に良いとは限らず、ラストパスの精度に欠ける場面も多かった」と評し、「自ら攻め込んだ場面でも、それほど脅威には見えなかった」と分析している。
ただ、日本を決して侮ってはいない。今年に入ってイングランドを1-0で破り、昨年にはブラジルにも3-2で勝利した実績に触れ、「日本はオランダにとって簡単に退けられる相手ではない」と警戒感も示した。
また守備面については高く評価。「日本はほとんど隙を見せなかった」「組織力があり、時には思ったよりもフィジカルが強く、戦術的な構成を維持できるほど成熟している」と称賛した。
さらに、無得点に終わったフェイエノールトでプレーする上田綺世にも言及。「ワールドカップに向けた正ストライカーの座を狙っているようだが、今回も得点を挙げられなかった」としながらも、「得点なしでもチームに貢献できる」と評価。一方で、決勝点を奪った小川については「日本代表において常に第一選択肢ではないストライカーとしては素晴らしい結果」と賛辞を送った。
最終的に『Voetbal Fritsen』は、「日本は勝利したものの説得力には欠けていた。真剣に受け止めるべき堅実さはあるが、相手に恐怖を植え付けるほどの鋭さはまだない」と総括。それでも、「準備段階で輝きを見せないチームでも、本大会では突然格段に良いプレーを見せる可能性がある」とも記し、グループステージ初戦で激突するオランダ代表に対し、日本を過小評価すべきではないと警鐘を鳴らしている。
アイスランド戦の内容だけを見れば脅威は限定的。しかし守備の安定感や過去の大物食いの実績を踏まえれば、オランダも油断はできない――。同メディアは森保ジャパンをそのように位置づけている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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