
【岩本輝雄】伊東純也の左シャドーは今一つ。でも...森保監督には別のアイデアも? 僕たちはすでに騙されているのかも(笑)
北中米ワールドカップに向けた壮行試合で、森保ジャパンはアイスランドと対戦。小川航基のゴールで1-0の勝利を収めた。
アイスランドはワールドカップに出ないけど、けっこう手強かったね。フィジカルが強くて、選手同士の距離感も良いから、攻撃も守備もあまり隙がなかった。
だからこそ、日本にとっては充実のテストマッチになったと思う。ワールドカップ初戦のオランダ戦を見据えても、得るものはあったんじゃないかな。
最小スコアの勝利。でも、しっかりと勝ち切ったことが大きい。勝負強さを示した一方で、懸念材料がなかったわけではない。
相手の斜めに入れてくるロングボールへの対応。3バックの両脇、ウイングバックの背後をしつこく狙われた時に、どう跳ね返すか。これは以前から指摘されていると思うけど、アイスランド戦でも盤石だったかと言われれば、そうではなかった。
高さやパワーでは相手に分があるオランダとの試合でも、こういうシチュエーションは考えられるだろうし、改善策を練っておきたいね。
あと、伊東純也の左シャドーも、今一つだったかな。持ち前の縦へのスピードや突破力は鳴りを潜めていた。その強みはやっぱり右サイドでこそ光る。慣れないポジションだったかもしれないけど、本番でも左シャドーで想定されるとしたら、どこまでアジャストできるか。
もっとも、伊東を左シャドーで起用したのも、ある意味、森保監督の策かもしれない。本当は別のアイデアがあって、それはこの段階では見せませんよ、と。
菅原由勢がコーナーを蹴っていたのも、少し引っかかった。たしかに彼のキックは精度が高い。それは間違いないんだけど、本番では実際、どうなのか。セットプレーに関しても、手の内は隠しておく、ということではないのか。
対戦相手だけでなく、日本のファンやサポーター、メディアも含めて、もしかしたら、いろいろと騙されているのかもしれない(笑)。ワールドカップはまだ開幕していないけど、もう戦いは始まっているよって。
とにかく、吉田麻也のセレモニーも含めて、試合にも勝ったし、良い流れで現地に向かえるはず。4年に一度の大舞台で、日本の躍進が楽しみだね。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、54歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。神奈川県3部リーグの「FIVESTAR」で監督兼プレーヤーを務める。
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