千秋楽のチケットは希望者であふれてる!
ニシオカ チラシとか演劇っぽくなってきましたよね。最初はこの星取り(星マークで示す公演一覧表)もなくて、ただ佐田さんのビジュアルだけがボンとあって……。
佐田 以前は、自分でポスター作ったこともありましたもん。撮影も自分でスタジオを抑えて、マネージャーと2人で撮ったりして……。
――制作体制もだいぶ変わってきたんですね。
佐田 そうです。ちなみに、今回のチラシにあるタイトルは、バッファロー吾郎の竹若(元博)さんに書いてもらったんですよ。竹若さんの書道がすごく好きでね。めちゃくちゃ個性ある字を書かれるんですよ。
今回からセットも変わってきて、いつもはボックスだけだったんですけど、今回は天井に飾りも付きました。
ニシオカ だんだん高級な演劇感が出てきました(笑)
佐田 北海道や沖縄から日帰りで観に来てくれる人もいるんですよ。ありがたいですよね。聞きました? 今回なんて千秋楽のチケットは、先行販売の時点で希望者があふれてるんですよ。ほかの日もあまりチケットが残っていないらしいです。
ニシオカ すごいじゃないですか! もう人気俳優です。
佐田 継続は力なりです。もう嬉しくて、周囲の人に自慢しちゃいました。
ニシオカ 何年か前までは、(先行販売の抽選に)全員当たるよとか言ってたのに(笑)。
佐田 もう落選者が出ちゃいます。一般発売も早く買わないとなくなっちゃうかもしれないです。
ニシオカ 嬉しそうに(笑)。

「“ひとり芝居”は『10』でいったんやめようかと…」
――今後は劇場を大きくするとか、地方公演に行くとか、展望はあるんですか?
佐田 実は『ひとり芝居10』までいったら、ひとり芝居のスタイルはいったんやめようと思ってるんですよ。
ニシオカ えっ!?
佐田 ちょうど「10」をやる2年後は49歳になるんです。だから50歳になる「11」からは、何かしらかたちを変えたい。たとえば、1作品はひとり芝居にして、もう1作品は2人芝居にするとかね。最終的には“佐田劇団”を作りたいなと。
ニシオカ ひとり芝居で1時間半の長編作品を……とかはないんですか?
佐田 それはどこでやるかですよね。「9」か「10」でやるかもしれない。
ニシオカ 自分で脚本書くとかは?
佐田 それは恥ずかしい(笑)。自分以外の人も出演するならいいけど、自分で書いて自分で演じるのは恥ずかしいよ。だから、(自分が書いた脚本で)誰かに演ってもらうとかならいいですね。オレが書いた脚本で逆に(ニシオカが)演じるとか、面白くないですか? お互いに相手の脚本・演出でお芝居するっていうね。オレが演出する側になったら、(ニシオカに)「おまえ、あんときやってくれたな」って、めちゃくちゃスパルタにするかもしれない。すごい難しい殺陣とか入れて(笑)。
ニシオカ 仕返しされるんですね。そこで嫌われてたんだって気づく(笑)。
