
この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、渦巻銀河M88(NGC 4501)が映っています。M88は、かみのけ座の方向、地球から約6300万光年の距離にあります。
M88の銀河円盤は、地球から見て斜めを向いており、渦状腕には暗い塵の帯が全体に見られるほか、ピンク色に輝く星形成領域があちらこちらにみられます。
M88の中心には活動銀河核があり、銀河の他の部分より明るく輝いています。銀河中心には太陽の約1億倍の質量をもつと推定される超大質量ブラックホールが存在しています。
銀河団の中心へ向い移動中
M88は、1000個以上の銀河からなるおとめ座銀河団の一員です。M88は現在の場所から約200万光年離れた銀河団の中心に向かって動いています。2億〜3億年後には、おとめ座銀河団の中心的存在である楕円銀河M87に接近するとみられています。
M88は、M87に接近するにつれて、動圧(ラム圧)によるガスのはぎ取りを経験することになります。それは、銀河団内のガスの圧力によって、M88の銀河内のガスが引き剥がされる現象です。M88ではすでに、ガスのはぎ取りが始まっていることが確認されています。
画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、「今月の1枚(Picture of the Month)」として2026年5月29日に公開されました。
(参考)
ハッブル宇宙望遠鏡今月の1枚
ハッブル宇宙望遠鏡今週の1枚
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker and the MAUVE-HST Team
(参照)ESA/Hubble

