ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、NBA史上最長となるキャリア23年目のシーズンを終え、今オフに完全FA(フリーエージェント)となる。
現役を続行するのか、はたまた引退か。プレーを続ける場合はレイカーズに残留するのか、それとも他球団に移籍するのか。その去就に注目が集まっているが、レブロンをよく知る記者たちは古巣クリーブランド・キャバリアーズへの“帰還”は現実的ではないと考えているようだ。
レブロンは41歳となった今季も60試合に出場して平均20.9点、6.1リバウンド、7.2アシスト、フィールドゴール成功率51.5%と、40歳を超えた大ベテランとしては驚異的な成績を残した。
現地時間5月21日(日本時間22日)に公開されたスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)と共同ホストを務めるポッドキャスト番組『Mind the Game』において、レブロンは今後について当面は家族と休暇を取りつつ、「愛するバスケットボールを続けられるかどうか、まだこのスポーツに多くのものを捧げ、高いレベルでプレーできると確信しているか、そうでないか」を、6月下旬~8月にかけて考えていくと語った。
仮にレイカーズを退団する場合、新天地候補のひとつとして挙がってきたのがキャブズだ。レブロンにとっては生まれ故郷の球団であり、NBAのキャリアをスタートさせた場所で、2016年にはフランチャイズ初優勝をもたらしたチーム。現役生活の幕を引く場所としては、最高の環境と見る声も少なくない。
しかし、NBA入り前からレブロンを追っている『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は、ポッドキャスト番組『Brian Windhorst & The Hoop Collective』で、キャブズのレブロン獲得の懸念点を指摘した。
「クリーブランドの人々は、41歳のレブロンを今でも救世主のように思っている。しかし、たとえ彼を最低年俸(ミニマム契約)で獲得できたとしても、今のキャブズの最大の問題である『守備』は解決しない。今のレブロンは、毎晩高いレベルでディフェンスをこなせる選手ではないからだ」 今季レギュラーシーズンで52勝30敗だったキャブズは、イーストの第4シードでプレーオフへ。ドノバン・ミッチェルとジェームズ・ハーデンの強力ガードコンビを擁し、1回戦でトロント・ラプターズ(4勝3敗)を、カンファレンス準決勝でデトロイト・ピストンズ(4勝3敗)を撃破。カンファレンス決勝に駒を進めたものの、ニューヨーク・ニックスにあっさりとスウィープ負け(4連敗)を喫した。
そこに守備の衰えが指摘されているレブロンが加わっても、チームとして上積みは見込めないとティム・マクマホン記者も同調する。
「根本的な問題として、ハーデン、ミッチェル、そしてレブロンを並べて勝てる気がしない。守備に重大な欠陥が生じるからだ。プレーオフを勝ち進むニックス、(オクラオマシティ)サンダー、(ボストン)セルティックスといったチームには、エリート級のアウトサイドの守備職人が揃っている。攻守どちらかしかできない選手を並べるのは現代バスケでは非常に厳しい」
ウィンドホースト記者によれば、レブロン側は「自分たちから『契約してくれ』と言うのではなく、レイカーズ側からプランを提示してくるのを待っている」という。
「これは昨年と同じ交渉術だ。レイカーズはレブロンの去就が決まるまで補強予算を動かせない。だから、ドラフトの頃までには結論を出す必要がある」
一方でキャブズの資金力とトレード案について、ウィンドホースト記者はこのように見立てている。
「現在、キャブズがレブロンに提示できるのは300万ドル(約4億7000万円)程度だ。一部のレイカーズファンは『ジャレット・アレンとレブロンをトレードしろ』と主張するが、私は反対だ。もしやるなら、アレンに加えてドラフト1巡目指名権を1、2個もらわないと割に合わない。最終的に(来季契約がプレーヤーオプションの)ハーデンはキャブズと再契約することになるだろう」
はたして、“キング”は今オフ、自身の将来に関してどのような決断を下すのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
【画像】シャック、アイバーソン、コビー、レブロン、カリー、ヨキッチ…2000年以降のMVPを受賞当時の写真で一挙振り返り!

