
本作の舞台は、ディスコでミラーボールが煌めき、日本が好景気に沸いたバブル経済絶頂期の1989年。女性は結婚までの“腰掛け”として働く存在だと、多くの人が思い込んでいた時代に、日本で初めて「ハラスメント」が“事件”となった。その裁判の背景で、新たな未来を切り開こうと挑み、声を上げることを諦めなかった型破りな弁護士たちの実話に着想を得た物語が描かれる。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)や『老後の資金がありません!』(21)、『九十歳。何がめでたい』(24)など、数々のヒット作を世に送りだしてきた前田哲がメガホンをとる。
綾瀬が演じる主人公の朝日道子は、寝ぐせ頭で法廷に駆け込む日々を送り、お金にならない案件ばかりを受けてしまうお人好しの弁護士。そんな彼女のもとに、職場で理不尽な嫌がらせを受け、大好きな仕事をも奪われたとして、会社と上司を相手に提訴をしたいという女性、恵(ファーストサマーウイカ)が訪れる。しかし、それは誰も戦ったことのない、前例のない「ハラスメント」を巡る裁判だった。新人弁護士の栞(松本)は「勝ち目がない」と反対するが、朝日は「この裁判は必ず未来に繋がる」と立ち上がる。しかし、彼女たちの前に“常識”という巨大な壁が立ちはだかる…。
このたび解禁されたファーストビジュアルには、弁護士のファッションとは到底思えない赤のボディコンに身を包んだ朝日演じる綾瀬が写しだされている。特報映像でも、この姿で弁論に挑もうとする朝日の姿が映しだされている。
朝日は日本初の勝訴をつかみとることはできるのか?お人好し、忖度なしの型破りな弁護士が挑む裁判の行方に注目だ。
■<キャスト、監督コメント>
●綾瀬はるか(朝日道子役)
「作品や役を通して、明日が少し明るくなったり、元気や勇気を届けられたらといつも思っています。『ファーストボイス』の脚本を読んだときも、同じことを思いました。そして、実話に着想を得た物語と聞いて、多くの方に届けたいと思いました。物語のなかで共に闘うことになるファーストサマーウイカさんは、ご自身の意志や考えをしっかり持った方で、役柄とも重なる魅力を感じました。女性キャストの皆さんも個性的で、とてもパワーを感じました。前田監督は、いつも周りに気を配りながら冗談を言って現場を和ませてくださるのですが、それで役者同士の会話が弾みだすと、今度は『はい、撮影しますよー!』と現場を引っ張ってくださる、とてもパワフルな方でした。温かさとエネルギーにあふれた現場だったと思います。『ファーストボイス』は、これまで当たり前とされてきた常識に疑問を投げかけ、自分の声を信じて行動した人たちの物語です。この作品が、ご覧になる皆さんに、一歩前に進む勇気や力を届けられたらうれしいです」
●ファーストサマーウイカ(上原恵役)
「自分が生まれた1990年頃は、まだこんな価値観だったのかと、脚本を読んで改めて驚きました。撮影前から裁判の傍聴へ行ったり、関係者からお話を伺って、彼女たちの『最初の声』を元に生まれたこの物語にリスペクトを持って挑みました。綾瀬さん、松本さん、ほかすばらしいキャストの皆さんとご一緒に、前田組に再び参加できたことが、とても光栄です。ネットもスマホもない時代に、彼女たちが社会を、人の心をどうやって動かしたのか。価値観が日々変わり続けるいまだからこそ、いろんな世代に観ていただきたい映画です。風景やファッション、細部に至る時代の作り込みにもご注目いただきたいので、ぜひ大きなスクリーンで!」
●松本穂香(藤野栞役)
「今回わたしは、綾瀬はるかさん演じる朝日先生の元で働く新人弁護士、藤野栞を演じました。朝日先生の考え方、生き様はたくさんの方に響くものがあると思います。いろんな色があっていい、いろんな形があっていい。男や女である前に私たちは一人の人間であり、その尊厳は守られるべきだと、この映画を観た一人一人が改めて個人を大切に思うきっかけになれば幸いです」
●前田哲(監督)
「時代に漂う空気に、ワクワクドキドキする心動き弾むようなことがどんどん少なくなってきていたのですが、綾瀬はるかさんとの映画作りはワクワクドキドキする刺激的な撮影になりました。共演のファーストサマーウイカさんと松本穂香さんと最強最高のチームワークで、観客の皆さんに元気と勇気を届ける映画に仕上がったと感じています。最初に声を上げることはとてもとても勇気がいります。社会のノイズにかき消されてしまうその小さな声を聴き逃さない、聴く耳を持ち行動することはさらなる勇気とエネルギーがいると思います。小さな声を聴き逃さず共に闘った人たちの物語に、ご期待ください」
文/鈴木レイヤ
