阪神・森下翔太がインスタグラムのストーリーズで、ロッテ戦(ZOZOマリン)での「問題シーン」に言及した。「相手チームを挑発している」「吠えている」と批判が集中した「疑惑の行為についてだ。
5月30日の試合、初回に佐藤輝明が本塁打を放つと、ベンチ前で森下と本塁打パフォーマンス。この時、ロッテ先発投手の唐川侑己に向かって、森下が何かを「吠えた」ように見えた。
森下の投稿では、そうした意図は一切ないと否定した上で、自分自身のプレーを鼓舞するため、またチームを盛り上げるために感情が高ぶってしまったと説明。相手チームや選手へのリスペクトは常に持っており、誤解を与えるような見え方になったことを反省し、今後はプレーでチームに貢献することに集中する、という趣旨でまとめている。「謝罪」というより「意図の説明」と「誤解を招いたことへの反省」に近い内容だ。
「誤解されても仕方がない」「味方を鼓舞するなら、ベンチに向かってやればいい」と、意見は様々だが、ここで引き合いに出されたのは、昨年9月の甲子園球場でのワンシーンだ。
中日戦で森下は球審の判定に強く不満を示し、あわや一触即発。これで蒸し返されたのが「リスペクトと言うなら、あの時の態度はどうなのか」というものだった。
問題行為後の「致命的エラー」にロッテファン歓喜
森下は感情をそのままプレーに乗せるタイプで、その闘争心がチームの空気を変えてきた。ただ、一挙手一投足を見られる阪神という球団では、感情表現は挑発と紙一重に映ることがある。今回の釈明投稿は、広がりかけた炎上を早めに抑えにいった面はあるだろう。
問題のロッテ戦で、森下は3回に2ラン、5回にはセ・リーグトップに並ぶ14号ソロを放ち、打撃では申し分のない活躍。ところが6回のロッテの攻撃で、先頭の友杉篤輝が放った左中間への飛球に追いついたものの、グラブに収めきれずお手玉。拾い上げる際にもファンブルを重ね、本塁まで生還されてしまった。公式記録は失策だが、報道では「ランニング弾」と表現され、ZOZOマリンはロッテファンの大歓声に包まれた。
本塁打直後にまさかのエラー。吠えたことへの反発はロッテファンを中心に広がったものであり、「挑発的行為とエラー」という「二つの炎」が重なったゆえでもあろう。
感情を抑えろ、という話ではない。その熱量をバットと守備で証明すれば、それで十分だ。森下にとって、取り返す場所はグラウンドだけである。
(ケン高田)

