
「彼がいてくれてよかった」三笘、南野不在の日本代表。攻撃の中心となったのは久保でも伊東でも堂安でもなく…9月に“選外”となったMFだった
[国際親善試合]日本 1-0 アイスランド/5月31日/国立競技場
日本代表は5月31日、北中米ワールドカップの壮行試合でアイスランド代表と対戦。87分に小川航基が決めた決勝弾で、1-0と勝利を飾ったものの、守備を固める相手に苦戦し、W杯本番に向けて不安を残す結果となった。
南野拓実と三笘薫が怪我で選外となったなか、攻撃の中心となったのは、その2人の代わりに左シャドーに入った伊東純也でも、右シャドーの久保建英でも、10番の堂安律でもなく、左のウイングバックを担った中村敬斗だった。
本人は「早めに試合(シーズン)が終わって、久々の試合だったんで、コンディションを含め、試合勘もまだちょっとなかった」と話すが、明らかにキレていた。
開始8分に際どいシュートを放てば、38分にも久保のクロスに合わせたヘッドでゴールを急襲。前半アディショナルタイム3分には、正確なクロスで冨安健洋のボレーシュートをお膳立てしてみせた。
左ウイングバックながら、何度もシャドーの位置でボールを受け、鋭いターンで前を向いてゴールに迫る。何とも頼もしい活躍ぶりだった。
その25歳のアタッカーは昨夏、2部に降格したスタッド・ドゥ・ランスから移籍を志願するも叶わなかった。プレシーズンにチームに合流せず、開幕も出遅れため、日本代表が昨年9月に実施した米国遠征はメンバー外となった。
このままではワールドカップどころではないと不安視されたが、気持ちを切り替えてチームに復帰。開幕数試合を欠場したにもかかわらず、14ゴールをマークした。
日本代表でも、10月のブラジル戦で同点ゴールを決めれば、3月のイングランド戦では三笘の決勝点をアシスト。強豪相手にも目に見える結果を残している。
「彼がいてくれて本当よかった」
アイスランド戦でのプレーぶりを見て、つくづくそう思った。
W杯予選まではどちらかと言えば脇役だった。だが、本番では主役になるのではないか。そんな期待を抱かせてくれた。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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