放置すればフケやかゆみ、抜け毛の原因になる可能性があります。
そんな頭皮のトラブルは、正しいシャンプー習慣、ドライヤーの使い方、栄養補給などで回避できるかもしれません。
今回はこれらのケア方法について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきます。
残暑に頭皮トラブルが増える理由

残暑の季節は、負担の大きい時期です。
まだ強い紫外線や汗による皮脂分泌が続く一方、冷房や季節の変わり目による乾燥が加わり、頭皮環境が乱れやすくなります。
皮脂が多いと毛穴詰まりやかゆみの原因となり、逆に乾燥するとフケやバリア機能低下につながります。
さらに、夏に蓄積された紫外線ダメージが残っているため、頭皮の炎症や抜け毛を悪化させるリスクもあるのです。
残暑に効く!べたつきも乾燥も防ぐケア法3選

季節特有の頭皮トラブルは、正しいケアで防ぐことができるといわれています。
ポイントは「やりすぎない洗浄」「適切な乾かし方」「内側からの栄養補給」です。
毎日の習慣を少し見直すだけで、頭皮と髪の状態はぐんと変わるでしょう。
シャンプーを見直す!“洗いすぎ”に注意
皮脂や汗が気になるからといって1日に何度もシャンプーをすると、必要な皮脂まで取り除き、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。もともと皮脂が多かったり暑さでべたつきやすかったりする場合でも、1日1回にするなどして調整してください。
シャンプーはアミノ酸系や低刺激タイプを選び、指の腹でやさしく洗うのがコツです。
すすぎはぬるめのお湯でていねいに行いましょう。
ドライヤーは低温で
濡れた髪や頭皮を自然乾燥させると真菌が繁殖しやすくなり、においやかゆみの原因になります。ドライヤーは必ず使用しましょう。
ただし高温を近距離で当てると頭皮の水分が奪われ、乾燥トラブルを悪化させます。
15〜20cm離してまずは頭皮から乾かし、仕上げに冷風で余熱を取るのが理想です。
ビタミンB群・亜鉛・オメガ3脂肪酸を摂取
頭皮ケアには栄養も欠かせません。ビタミンB群は細胞の活性化、亜鉛は髪の主成分ケラチンの合成を助けます。
さらに、オメガ3脂肪酸には抗炎症作用があり、頭皮の赤みや乾燥の改善に有効です。
豚肉や卵、牡蠣、青魚、ナッツ類などを日常の食事に取り入れましょう。
不足しがちな場合はサプリメントを活用するのも方法です。
