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「安価で粗悪なモバイルバッテリーは爆弾と同じ」韓国・TLX社CEOが警鐘…ドリンクホルダーで発火→テスラ廃車の衝撃

「安価で粗悪なモバイルバッテリーは爆弾と同じ」韓国・TLX社CEOが警鐘…ドリンクホルダーで発火→テスラ廃車の衝撃

水に頼る従来の消火活動の限界が明確に

もし建物の天井が低く、大型の消防車が外から進入できない地下駐車場で火災が起きれば、猛烈な熱気と煙が充満し、周囲に停められた無数の車両へ次々と火が燃え移って建物全体を巻き込む大惨事になる。水に頼る従来の消火活動の限界が明確になっている。

火災が頻発する背景には何があるのか。

韓国でリチウムイオン電池火災に特化した特殊な消火剤及び消火パッドを開発したTLX社のチェ・ジョンソクCEOに話を聞いた。

「価格が極端に安い製品は大変危険である。街の雑貨ショップや100円ショップなどで手軽に販売されている安価なモバイルバッテリー、あるいは夏場に首から掛ける携帯用のファンなどには粗悪なバッテリーが多く紛れ込んでいる。

販売価格が安い製品ほど工場の品質管理が甘く、製造段階で内部に不純物が多く混ざっているため、内部ショート、爆発を引き起こす。公的機関が危険性を明確に認めてリコール対象となっている製品でさえ、誰もメーカーに届け出をせず、回収率は20パーセント程度にとどまっている」

「家の中に爆弾と同じくらい危ないものを放置している状況」

また、ジョンソクCEOはこう付け足す。

「利用者が全く気付かないまま、家の中に爆弾と同じくらい危ないものを放置している状況が最も恐ろしい事実である。消費者の意識を変えなければ、事故は絶対に減らない」

市場に蔓延する安い製品と回収率の低迷が、日本中の至る所に火種をばらまいている状況と言える。

製品評価技術基盤機構や消防庁が発表したデータでも、リチウムイオン電池関連火災の中でモバイルバッテリー単独での発火件数が急増している。

事態を重く見た行政機関も本格的に動き出しており、4月24日以降、航空機内での一部モバイルバッテリーの使用禁止など、空の安全を守るための規制が一段と厳しく強化された。

私自身も仕事柄、海外へ出張する機会が非常に多い。台湾やシンガポール、あるいはヨーロッパの国々へ向かうため国際空港を利用するたび、搭乗前の手荷物検査場での確認作業が年々厳しくなっている事実を肌で感じる。

少しでも持ち込み基準を超えたり、製品の裏側の表示が削れて読めなくなったりしている製品は、検査官によって容赦なく没収される。今回利用した韓国の空港では、加熱式タバコにバッテリーがあるということで荷物として持ち込むことができず、その場で破棄させられた。

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