金メダリストのDNAを引き続き、三浦瑠来と木原龍一の「りくりゅう」ペアに肩を並べるか。フィギュアスケートで2019年、2020年に全日本女王となり、現在は早稲田大学人間科学部通信課程に在学中の紀平梨花が、大学のスケート部に入部した。スケート部フィギュア部門の公式Xが明らかにしたものだ。
紀平は昨年9月に西山真湖(しんご)とのカップルでアイスダンスに挑戦することを表明し、同年12月の全日本選手権で4位に入賞していたが、ミラノ・コルティナ五輪への出場権は得られなかった。それでも五輪への意欲は衰えず、フランスのアルプス地域で行われる、2030年の冬季オリンピックを目指している。
アイスダンス部門は日本のフィギュア界ではマイナー競技だった。これまでアイスダンスの五輪での最高順位は2006年の渡辺心・木戸章之組、2018年の村元哉中・クリス・リード組の15位が最高であり、入賞すらなかった。そこで近年は世界レベルに到達するため、業界全体で力を入れ始めている。
スポーツ紙五輪担当記者言う。
「日本はフィギュア団体では2大会連続で銀メダルでしたが、今のままでは金は苦しい。なぜならアイスダンスでポイントを稼げないからです。男女、ペアは世界レベルなのですが、ある意味、アイスダンスが足を引っ張ってきた。アイスダンスがレベルアップしてくれば、十分に金を狙えますよ」
それだけに、紀平にかかる期待は大きい。スケート関係者は大きな希望を口するのだ。
「紀平の身体能力はズバ抜けています。滑っていてそのまま氷上で倒立できる
し、バキバキの筋肉ウーマン。トリプルアクセルもできる。三浦に勝るとも劣らない潜在能力です。ただ、ペアの表現力などにはまだ課題があるかもしれませんが」
荒川静香と羽生結弦も早大スケート部在籍で金メダリストに
数ある課題を克服するために、今回の入部はプラスに働くかもしれない。前出の五輪担当記者は、
「運動部に入ればいろんな人がいます。これまでフィギュア界という狭い世界で生きてきただけに、世界が広がるかもしれない。レジェンドたちが実際に、それを証明しています」
そのレジェンドたちとは荒川静香、羽生結弦で、いずれも同スケート部に在籍し、冬季五輪で金メダリストになっている。
「紀平も同じルートを辿る可能性はありますね。元々、人気スケーターであり、仮に五輪メダリストになれば、大フィーバーが起きるのは間違いないでしょうね」(前出・スケート関係者)
りくりゅうペアの活躍でこれまで日が当たらなかったペア競技が、全国的に脚光を浴びているだけに、アイスダンスでの紀平の覚醒が大いに楽しみになってくる。
(阿部勝彦)

