「なぜこんなに転職を」と責められる日々
私はこれまでに転職を5回経験しています。それぞれに理由がありました。1社目は新卒で入った会社で経営難により解雇、2社目は会社の倒産による退職。3社目で働きながら母の介護が始まり、夜勤を含む業務との両立が難しくなって退職しました。介護が一段落してから4社目に再就職しましたが、そこも経営難で1年で閉鎖されてしまったのです。
書類選考で落とされる日々が始まりました。なんとか面接にたどり着いても、最初の質問はいつも同じ。「なぜこんなに転職を繰り返しているんですか?」ある面接官には、はっきりと「正直、転職回数多すぎて信用できないですね」と言われました。介護のことや倒産のことを話しても、その言葉は刺さったまま帰り道までついてきました。
ポストの前で立ち止まる日々
応募した会社の数は、気づけば40社を超えていました。書類を書き直し、写真を撮り直し、自己PRをひねり出す日々。郵便ポストの前で立ち止まる日が続きました。投函しても、結果は同じなんじゃないか。そんな考えが頭から離れませんでした。
ある日、知人の紹介でとある会社に応募しました。期待はしていませんでした。けれど書類選考が通り、一次面接、二次面接と進み、最終面接の社長との対面まで進めたのです。電車に乗りながら、私は自分に言い聞かせていました。「どうせまた、あの質問をされるんだろう」と。
