「蹴られたり踏んづけられたりして痛いはずなのに…痛い様子がなかった」
さらに検察側はこの日の公判でも、Aさんを監禁して連れ回している最中、内田被告が指定暴力団山口組系の旭導会の構成員を呼び出して合流した理由について質した。
Aさんに対して自分を暴力団と深い関係にある人物と印象づけるためではないかと問われた内田被告は、「私がその人に会って落ち着きたかったからです。私のことをよく分かってくれた人だからです」と答えた。
検察側は調書で内田被告がこの暴力団員の「舎弟」だったと認定している。要するに内田被告は捜査当局に「女ヤクザ」のお墨付きを与えられていた人物なのだ。
そんな内田被告に対し、裁判所からは橋の上で蹴るなど暴行を加えていた際のAさんの様子に関する質問があった。「弱っていた」という回答をした後、そう感じた根拠を尋ねられた内田被告はこう答えた。
「蹴られたり、踏んづけられたりして痛いはずなのに、あんまり痛い様子がなかったからです」
気温5度の暗い橋の上で、全裸にさせられたうえ、凶暴な“女ヤクザ”とその舎弟に暴行され弱らない少女がどこにいるのか。
法廷での審理は続く。しかし、この日の証言は裁判員らの心証に大きな影響を与えた。小西受刑囚を含め、この事件の裁判を当初から傍聴し続けてきた筆者は率直にそう感じた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

