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【U-20日本代表|21選手&監督の通信簿】U-20W杯ベスト16敗退も、市原&大関ら10人が高評価「A」。唯一の“Sランク”は…

【U-20日本代表|21選手&監督の通信簿】U-20W杯ベスト16敗退も、市原&大関ら10人が高評価「A」。唯一の“Sランク”は…


 現地9月27日からチリで開催されているU-20ワールドカップで、船越優蔵監督が率いるU-20日本代表はベスト16で敗退となった。

 グループステージでは2007年大会以来となる無敗で首位通過。3連勝は日本サッカー史上初の快挙だった。しかし、10月8日のラウンド16ではフランスに0−1で惜敗。主力組が軒並み招集できていない相手を前半から圧倒的に押し込み、両手では数え切れないほどの決定機を作った。しかし、いずれも決め切れず。最後は延長後半アディショナルタイムにFVS(リクエスト方式のビデオ判定)によりペナルティエリア内でハンドを取られ、PKを決められて終戦となった。

 本稿では船越ジャパンの全選手と指揮官を5段階評価(S→A→B→C→D)。単純なパフォーマンスだけではなくチームへの貢献度も含めたうえで、現地で取材したサッカーライターの松尾祐希氏にジャッジしてもらった。

【日本の戦績】
▼グループステージ/A組
第1節:エジプト戦 〇2-0
(得点者/市原吏音、石井久継)
第2節:チリ戦 〇2-0
(得点者/市原吏音、横山夢樹)
第3節:ニュージーランド戦 〇3-0
(得点者/小倉幸成、OG、石井久継)

▼ノックアウトステージ
ラウンド16:フランス戦 ●0−1

――◆――◆――
 
■GK■
1中村圭佑[評価]D
出場記録:なし
21人のメンバーでは唯一出場機会を得られなかった。しかし、チームへの貢献度は絶大。公私ともに仲の良い市原吏音をサポートし、GKグループにおいても献身的な振る舞いで輪を作り出す。仲間からも一目置かれ、その貢献度は計り知れないものがあった。

12ピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾[評価]S
出場記録:3試合(先発3)・0失点
今大会において、最も評価を高めた選手だろう。7月のE-1選手権でA代表デビューを飾った勢いそのままに、今大会前にレギュラーポジションを奪取。正確なフィードとフィールドプレーヤー顔負けのボール捌きで、ビルドアップを助けた。シュートストップも抜群で、近距離からの決定打を何本も阻止した。

21荒木琉偉[評価]B
出場記録:2試合(先発1)・1失点
2月のU-20アジアカップでレギュラーを務め、飛び級で参戦した男にとっては悔しい大会となった。ピサノの台頭で先発出場の機会はグループステージ第3戦のみ。それでも堅実なプレーでチームを勝利に導き、ポテンシャルの一端は見せつけた。PK戦要員として準備していたラウンド16では、終了間際に相手に与えたPKから起用された点も貴重な経験に。
 
■DF■
2梅木 怜[評価]A
出場記録:4試合(先発3)・0得点
スピードを活かしたプレーで攻守に貢献しただけではなく、ハードワークと強度の高い守備で存在感を示した。屈強な相手アタッカーにも身体をぶつけ、ボールを奪う場面も。フランス戦もCBを助けながらタスクを遂行。最後の最後に痛恨のハンドでPKを献上したが、それを差し引いても抜群の出来だった。

3小杉啓太[評価]A
出場記録:4試合(先発4)・0得点
ロス五輪世代でも屈指の経験値を持つ左SBは、強度の高い守りと攻撃力でチームを牽引。両CBのスピード不足を補うカバーを見せ、攻撃ではサイドハーフをサポートしながら自らも深い位置まで入り込んだ。市原吏音とともに全試合に先発し、途中交代は第3戦のみ。連戦にも対応できるタフさも光った。

4喜多壱也[評価]A
4試合(先発3)・0得点
早くから期待をかけられていたDFが爪痕を残した。正確なフィードで攻撃の出発点となるだけではなく、エアバトルでも高さを活かして相手FWを迎撃。スピード不足は気になるが、左利きで189センチのサイズは世界基準であり、示した可能性は無限大だった。

5市原吏音[評価]A
4試合(先発4)・2得点
初戦と第2戦でPKのキッカーを務めてしっかりと決め、チームに勢いをもたらす。ゴールパフォーマンスでもチリ人サポーターの心を掴み、ピッチ外でも話題を作り出した。プレー面でもリーダーシップと対人能力の高さを示し、正確なフィードで起点を作る。速さで不安を残したものの、大会を通じて大崩れすることなかった。
 
15塩川桜道[評価]B
1試合(先発1)・0得点
気持ちを切らさずに準備を続けてきたCBは、打点の高いヘッドで大柄なニュージーランドのFWに対抗。第3戦が唯一の出場機会となったが、冷静なプレーでチームの勝利に貢献した。ピッチ外でも仲間に声をかけ続け、愚直で真面目なキャラクターもチームに不可欠だった。

16森壮一朗[評価]B
2試合(先発1)・0得点
飛び級で船越ジャパンに参加した現役高校生は、名古屋OBで憧れの菅原由勢(ブレーメン)を彷彿させる速さと強さで違いを見せた。開幕戦で途中から投入されて初出場を飾ると、第3戦では右SBでフル出場。アグレッシブに最後尾から仕掛け、攻撃に厚みをもたらす。次回大会は主力としての活躍に期待だ。
 
■MF■
6小倉幸成[評価]A
3試合(先発2)・0得点
1戦目は怪我で欠場。第2戦では、体調不良で前日まで練習に参加できなかったものの、ぶっつけ本番で途中出場。復活をアピールし、満を辞して初先発となった第3戦では利き足ではない左足でミドルをゴールに突き刺す。フランス戦も機敏な動きで中盤の守備を引き締め、豊富な運動量で黒子役を全うした。

7佐藤龍之介[評価]A
3試合(先発3)・0得点
推進力と技術力で大関友翔とともに攻撃をリードし、守備でも貢献。トップ下でも右サイドでも機能し、ボールの出し手としてだけではなく、自らもスペースに走り込んだ。悔やまれるのはフランス戦。パフォーマンスは今大会で最も良かったが、決定力不足を露呈して今後の課題を突きつけられた。

8布施克真[評価]B
2試合(先発2)・0得点
2023年のU-17ワールドカップ、今年2月のU-20アジアカップで悔しい想いを味わった玄人好みのボランチが躍動。中島洋太朗の代わりに追加招集されると、初戦と第2戦ではアクシデントで欠場した小倉幸成の穴を埋める活躍ぶり。身体と球際の強さに加え、的確なポジショニングでピンチの芽を摘んだ。

10大関友翔[評価]A
2試合(先発2)・3得点
佐藤龍之介とともに個の能力で世界に対抗した選手のひとりだ。アイデアに富んだプレーはもちろん、相手のギャップを突いてボールを運ぶスタイルは強豪クラブのスカウトからも高い評価を得る。フランス戦も圧倒的な存在感で、決定力以外はパーフェクトに近いプレーだった。

11横山夢樹[評価]A
4試合(先発1)・1得点
先発出場は第3戦のみで、残る3試合はゲームチェンジャーとして起用。キレのあるドリブルで大柄なDFを手玉に取り、常に危険な香りを漂わせていた。第2戦では勝負を決める2点目を奪取。鮮やかなミドルシュートで、決定力の高さを見せつけた。攻撃的なポジションを複数こなした柔軟性も光る。
 
13石井久継[評価]A
4試合(先発3)・2得点
グループステージ3試合は完璧な出来で2ゴールを奪い、貢献度はチームトップクラス。ラウンド16のフランス戦ではスピードを活かした仕掛けでチャンスを生み、フリーランも効果的だった。その一方でゴールを決め切れず、ポストとバーにそれぞれ一度ずつ阻まれるなど、ここぞという場面で勝負強さを発揮できなかった。

14齋藤俊輔[評価]A
4試合(先発3)・0得点
布施克真と同じくU-20アジアカップで低調なパフォーマンスに終わった20歳がチリの地で躍動。所属クラブでブレイクしつつあるアタッカーは、得意のドリブルでチャンスに絡み、1、2戦目はPK奪取でゴールのきっかけを作る。フランス戦では前後半の立ち上がりに決定打を逃し、得点力の向上は今後の課題に。

17中川 育[評価]C
2試合(先発1)・0得点
チリ入り後の体調不良で出遅れ、初戦はベンチ外。第2戦から戻り、第3戦で初出場を飾ったが、仕掛ける場面が少なく物足りない出来に。ラウンド16のフランス戦も後半途中から起用されたが、大柄相手を崩すアイデアがなく、パワーで押し負ける場面が目立った。

18石渡ネルソン[評価]C
4試合(先発1)・0得点
推進力とリーチの長さを生かしたプレーで可能性を感じさせたが、気持ちが入りすぎた故にポジションバランスを崩して前に出過ぎるシーンが散見。試合毎に落ち着きを取り戻したが、フランス戦は何もできず。延長後半開始からの起用とはいえ、エネルギッシュなプレーでチームに活力を与えたかった。

20平賀大空[評価]B
3試合(先発2)・0得点
U-20アジアカップを負傷欠場したスピードスターは第3戦で輝きを放った。消極的なプレーが目立った1、2戦目の反省を踏まえ、縦を突く動きを繰り返して決定機を演出。オウンゴールを誘発する鋭い低弾道クロスで得点にも絡み、成長の跡を示す場となった。
 
■FW■
9神田奏真[評価]C
4試合(先発3)・0得点
ストライカーとして期待されるも、裏切る結果に。1、2戦目はポストプレーが安定せず、得意のフィニッシュワークも精彩を欠く。第3戦では調子を取り戻し、続くフランス戦でも懐の深いボールキープで攻撃の起点となった一方で、肝心のシュートは枠を捉え切れず。

19高岡伶颯[評価]C
4試合(先発1)・0得点
神田奏真と同じく点取り屋としての役割を果たせずに終わる。第2戦ではPK奪取から自ら志願して蹴ったキックを相手GKに止められ、第3戦もラウンド16も不発。スピードを活かしたチェイシングやゴールをお膳立てするプレーは良かっただけに、決定力や勝負強さに不満が残った。
 
船越優蔵監督[評価]B
アジアの舞台で苦戦を強いられたチームをよくまとめ、2大会ぶりのベスト16に導く。しかし、そのフランス戦では相手の脅威になっていた齋藤俊輔や石井久継を後半半ばに下げ、起点となっていた神田奏真も早めに見切った。延長を見据えるのであればもう少し引っ張っても良かったはず。後半終盤にレッドカードを見越してFVS(リクエスト式のビデオ判定)を発動したが、結果は覆らず。冷静さに欠き、経験不足を露呈する形に。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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