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練習場では上手く打てるのにコースでは打てない理由!脳科学の視点から解き明かす

練習場では上手く打てるのにコースでは打てない理由!脳科学の視点から解き明かす

次のショットを変えたければ
記憶を「編集」しよう

そして致命的なのは、本来小脳の「オートパイロット機能」にまかせるべきスイングという一瞬の運動連鎖に対して、不安に駆られた前頭前野が“マニュアル操作”で介入してくることです。「右に行くな!」「もっと手首を返せ!」と、最後の瞬間に「論理的司令塔」がオートパイロットを乗っ取ろうとしてしまう。

スポーツ心理学ではこの現象を「Paralysis by Analysis(分析による麻痺)」と呼びます。あなたが練習場で打てて、コースで打てない最大の理由は、技術不足ではない。司令塔と自動操縦の役割分担が崩壊しているだけなのです。

練習場では上手く打てるのにコースでは打てない理由!脳科学の視点から解き明かす

では、前頭前野の暴走に対して、私たちはどうアプローチすればよいのでしょうか。「考えないようにしよう」と意識するほど、人は逆に考えてしまいます。だからこそ必要なのは、意志の力に頼らない「仕組みとしての対処法」です。ポイントは「思考より先に体を動かす」こと。前頭前野は暴走しはじめると止めにくい。だからこそ、小脳のオートパイロットを起動させる「きっかけ」を体の動きとしてあらかじめセットしておくのです。

下記のワークで紹介している「軸を1つに絞る」という行動や「息を長く吐く」という身体動作はどれも難しいテクニックではありません。しかし、これらをコースで意識するのではなく、習慣化して自動でできるようになることが重要なのです。

実践!今すぐできるメンタルワーク
考えすぎスイッチ」を切る21日間・脳の書き換えプログラム
コース上で前頭前野の暴走が起きるのは、日常から「切り替えスイッチ」を鍛えていないから。3つのSTAGEを順番に実践することで、アドレスに入る前に自動的に脳を「実行モード」に切り替える回路が完成します
STAGE 1
第1〜7日 今夜から
【「切り替えの型」を インストールする】※1日の終わりに3分
寝る前に今日「前頭前野が暴走しそうになった瞬間」をひとつ思い出す。そして「口からゆっくり息を吐きながら、そのシーンを頭から追い出す」動作を3回繰り返す。「考えすぎスイッチ」に気づき、呼吸でその思考を切る習慣を脳に覚え込ませます
STAGE 2
第8〜14日 次の練習から
【「実行モード宣言」を ルーティン化する】※練習場で毎球ごとに
打席に立つ前に今日のテーマをひとつに決める。アドレスに入ったら、そのテーマだけを心でつぶやきながら、視線をターゲットに向ける。それ以外の意識が浮かんだら、1度アドレスを解いてやり直す
STAGE 3
第15〜21日 次のラウンドから
【「コース完全統合」 3つの対処法を本番で使う】※全ホールで実践
Step① :ショット前にターゲットを「指差し確認」
Step② :クラブを選んだ瞬間に「今日の軸ワード」を1回つぶやく
Step③ :アドレスに入る前に「口から1回、長く息を吐く」→ 小脳ON
STAGE 1・2で積み上げた「切り替え習慣」がすべてここで活かされます
💡 21日間の意味:脳の神経回路(シナプス)が新しいパターンを「デフォルト」として定着させるには、一般的に21日前後の反復が必要とされている。今日から21日間、このプログラムを続けることで、いざという本番でも「最高の自分」をスッと引き出せる強靭なメンタルの土台が完成します

いかがでしたか。メンタルワークをする際はぜひこのレッスンを参考にしてください!

練習場では上手く打てるのにコースでは打てない理由!脳科学の視点から解き明かす

解説=阿部健二
●あべ・けんじ/メンタルパフォーマンスコーチ。合同会社All Days Sports代表。オリンピック選手や日本代表選手など、トップアスリートを多数指導。「メンタルは技術」を信念に、最新の脳神経科学とアドラー心理学を用いた再現性の高いコーチングに定評がある。(2026年5月現在)

構成=石川大祐

配信元: ワッグルONLINE

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