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「あの人、いつも公園で一人で座ってるよね」と警戒した住民→声をかけた日に分かったこと

「あの人、いつも公園で一人で座ってるよね」と警戒した住民→声をかけた日に分かったこと

「娘が、来なくていいって言うので」

ベンチに近づくと、男性は私の足音に気づいて顔を上げました。意外なほど穏やかな表情でした。「あの……いつもこちらにいらっしゃいますね。お子さんのお迎えですか?」。できる限り柔らかい声で、そう尋ねました。

男性は申し訳なさそうに頭を下げました。「あ、はい。すみません、不審に見えますよね」。少し笑って、「娘が近くの塾に通っていて、待ち時間に……」と続けたのです。

「中3で受験生なんですが、『お父さんは来なくていい』って言うので、近くで待っているんです」。塾の前で待つと娘が嫌がる。でも家まで往復するには時間が微妙。だから公園のベンチで2時間、過ごしているのだと。私の中で組み立てられていた物語が崩れていきました。

そして...

別れ際、男性は「声をかけていただいて、本当はホッとしました」と言いました。住民に変な目で見られている感覚はずっとあった、と。私は「いえ、こちらこそ……勝手な見方をしてしまっていて」と頭を下げるのが精一杯でした。

家に帰ってから、ママ友グループのチャットに事情を伝えました。「警察に」と言っていたママ友も、しばらくして「私たち、決めつけてたね」と返してきました。

それから数週間後、娘を抱いて公園を通ると、男性はベンチでスマホを見ていました。「こんばんは」と声をかけると、嬉しそうに「先日はありがとうございました」と返してくれました。あれから、別のママ友も挨拶を交わすようになったそうです。見た目だけで誰かを判断しない毎日が、少しずつ戻ってきた気がしました。

(30代女性・主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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