「結局、女の子って嬉しいと思うんだよ」
翌日の昼、ランチの席で彼女がぽつりと言いました。
「結局、女の子って嬉しいと思うんだよ、ああいうの」
やっぱり、と思いました。彼女はサプライズが欲しいというより、僕が興味を持つことを欲しがっているのだと、ずっと感じてきました。何か言いたかったのですが、上手い言葉が出てこず「そう、なんだ」とだけ返しました。
その夜、寝室で天井を見ながら、彼女が望むことを一度くらいやっておくべきなのかもしれないと考えていました。同時に、自分の言い分があることも頭にありました。
そして...
日曜の夜、思い切って「来週末、ちょっと予定空けといて」と伝えました。サプライズと呼ぶには地味かもしれませんが、付き合った頃に何度か行ったレストランを予約することにしたのです。理由を聞かれて、上手く答えられず「行きたいところがある」とだけ伝えました。
当日は、席についてから「いつもありがとう」と短く言いました。気の利いた言葉が苦手なので、それくらいしか出てこなかったのです。
それでも、当日に少しだけ恥ずかしそうに笑った彼女を見て、悪い決断ではなかったと思えました。次は、彼女に何か言わせる前に動ける自分になりたい。けれど、そこまで辿り着くにはもう少し時間がかかりそうです。
(20代男性・エンジニア)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
