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ポーカー日本1位になったアントニーが海外大会で賞金400万円獲得するまで「最終学歴NSCの俺が、ハーバード卒と戦う」

ポーカー日本1位になったアントニーが海外大会で賞金400万円獲得するまで「最終学歴NSCの俺が、ハーバード卒と戦う」

田中圭をはじめ芸能界でポーカー熱が高まるなか、実はお笑い界にも“本気のポーカープレイヤー”がいる。マテンロウのアントニーだ。愛好家ランキングで一時日本1位となり、韓国・済州島の大会では優勝賞金400万円も手にした。芸歴17年の芸人が、なぜポーカーにのめり込んだのか。韓国・済州島での優勝から6月に開催されるラスベガスの世界大会「WSOP」への挑戦まで、その想いを詳しく聞いた。

きっかけは「負けたやつがお酒を飲む」

──日本でのポーカープレイヤーとしてのランキングが一時1位だったとお聞きしました。

アントニー(以下同) 今年の上半期はすごい調子が良くて、日本の大会でいっぱい入賞できました。おっしゃる通り愛好家が作るランキングでは、一時1位でしたけど、今は多分3位、4位ぐらいになっていますね。とはいえ、日本に僕よりポーカーが上手い人は、100人、200人いると思っています。普段は海外でプレーしている日本のプレイヤーもいますし。

──そもそもポーカーを始めたきっかけは?

10年くらい前に、アーティストの友達に「かっこいいし、楽しいからやらない?」って誘われたのが最初です。ルールを覚えながら始めました。負けたやつがお酒を飲むっていうところから(笑)。完全に飲みの延長ですよ。楽しいし、海外のカジノで遊べるし、なんかかっこいいし、一石五鳥ぐらいの感覚でしたね。

──それがいつから本気になっていったんですか。

5年前くらいに、日本で大きな大会があるからって声をかけてもらって行ってみたら、1つの会場に1000人以上が集まってて、とにかくすごい熱気で。「うわ、ポーカーってこんなにすごいんだ」って衝撃を受けました。

大人になってから、趣味でここまで「結果を出す楽しさ」を感じることってなかなかないじゃないですか。そこからどんどんのめり込んでいった感じです。

──転機になった大会は?

2023年1月の「JOPT(Japan Open Poker Tour)」です。日本で一番大きいポーカートーナメントで、約1500人が参加するメインイベントで初めてファイナルテーブル(残り9人)まで行ったことですね。結果は5位でした。ただその日、夕方から吉本の劇場の出番が入っていて(笑)。「あと30分残ったら仕事に間に合わない」っていう状況だったんですけど、心の中では「もう仕事間に合わなくてもいい!」って思うくらい興奮してましたよ。

チップが3倍、また3倍…逆転優勝で400万円

──今年、韓国・済州島の大会で優勝賞金400万円を獲得した話を聞かせてください。

最初から「獲ってやるぞ」という気持ちで出たわけじゃなくて。その日の別のトーナメントで負けて、友達とご飯を食べていたんですよ。そこでその大会の存在を知って、「ギリギリまだ間に合うから出ますわ」くらいの軽いノリで出たんです。

残り40人くらいの時点で、僕のチップが下から数えた方が早いくらい少なかった。それでも耐えて、強めの手が入って相手のオールインを受けたら勝てて。チップが少ないままの状況で仕掛けたら2人からオールインが返ってきたんですよ。

「終わったな」と思ったら、最後の5枚目でフラッシュが完成して3人の対決を勝って、一気に3倍。次の手でもまた勝って、また3倍。あれよあれよとファイナルテーブルへ行って優勝でした。

顔を使った演技とか技を使ったわけじゃなくて、耐えて耐えて、なんとか生き延びてたら急に時の運が降ってきたみたいな感じでした。ポーカーは、生き残ることに価値があるんです。優勝賞金の400万円は次の大会の軍資金にします!

──勉強はどうやって?

今は「GTO Wizard」(ポーカーの確率計算に特化した学習ソフト)を使っています。あらゆる状況を確率で掛け合わせた膨大なデータベースで、プロでも全部頭に入れるのは無理と言われているくらい。「この場面ではこう打つのが正解」というのを叩き込んでいます。

去年1年間で8億円勝ったとも言われるみさわ(小原順)さんというプロに、使い方や勉強法を教えてもらって、レベルが一段階上がった実感がありますね。

ただ、僕、数字にめちゃくちゃ弱いんですよ。だからシチュエーションを丸暗記している感じで。ラスベガスの世界大会に行ったら「ハーバード大学卒業」「MIT卒業」みたいな人たちと戦わなきゃいけない。最終学歴NSC(吉本総合芸能学院)の僕が(笑)。ただ、NSCでずっと選抜クラスで首席卒業してるんで、その意地はあります。

──プレーする際に、「ポーカーフェイス」はやはり重要ですか。

相手の癖を読むことを「テル」って言うんですけど、海外のトッププロになると首の脈拍まで見てるって言いますよ。しかも「リバーステル」という概念があって、ブラフの時に見抜かれる癖をわざと覚えさせておいて、本当に強い手の時に同じ仕草をする、という罠なんです。

海外に行くと本当に嘘みたいな演技をしている人がいますよ。大きなため息をついて「はぁ〜……」ってやってからオールインして、開けたらナッツ(その場で作れる最強の役)だった、みたいな(笑)。

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