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桜田ひより、四つ葉のクローバーを10秒で見つける“特技”に木戸大聖も驚き『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

桜田ひより、四つ葉のクローバーを10秒で見つける“特技”に木戸大聖も驚き『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

田村茜による同名漫画を実写映画化した『モブ子の恋』の公開記念舞台挨拶が6月6日に新宿ピカデリーで行われ、桜田ひより、木戸大聖、早瀬憩、唐田えりか、風間太樹監督が出席した。

『モブ子の恋』の公開記念舞台挨拶が行われた
『モブ子の恋』の公開記念舞台挨拶が行われた

原作は、2017年から「月刊コミックゼノン」で連載を開始し、現在はWEB漫画サイト「ゼノン編集部」で連載中のラブストーリー。モブとは、群衆、脇役、背景と同化しているキャラクターのこと。田中信子(桜田)は、その定義に自分を重ね合わせ、常に誰か別の主人公たちが輝く世界を遠くから眺めて生きてきた。そんな彼女の視線の先に、スーパーで働く入江博基(木戸)が現れる。彼の自然なやさしさに触れた信子は、次第に入江に惹かれはじめる。

“モブ子”こと田中信子を演じる桜田ひより
“モブ子”こと田中信子を演じる桜田ひより

この日は上映後の温かな空気が流れるなか、キャスト、監督が登場。大きな拍手を浴びた。登場人物たちの心に秘めた想いを、丁寧にすくいとった本作。まっすぐに生きようともがく信子を演じた桜田は「最初から最後まで共感の嵐でした」と演じた役柄、完成作に共感しきり。

入江博基を演じる木戸大聖
入江博基を演じる木戸大聖

桜田は「自分自身を投影して、信子ちゃんと向き合っている時間が長かった。終始、共感が絶えなかった」というなかでも、信子が就職活動で面接に臨み、自分自身や心の傷と向き合う場面は「すごく印象に残っている」と明かした。信子が働くスーパーの同僚で、思いやりに満ちた青年・入江博基を演じる木戸は、入江が「努力は報われますよ」とが落ち込んでいる信子に言葉をかける場面が思い出深いといい、「なにかしてあげたい、寄り添ってあげたいと思っても、どういう言葉をかけたらいいかわからない。皆さんも人に言葉をかけてあげたい時に、このタイミング、この言葉で合っていただろうかと悩むことがあると思う。僕もすごく共感しました」と心を寄せた。

信子のバイト先の後輩、安部役を演じた早瀬憩
信子のバイト先の後輩、安部役を演じた早瀬憩

信子のバイト先の後輩、安部役を演じた早瀬は、「田中さんや入江くんが、相手を思っているがゆえに、迷惑をかけたくないという気持ちがあるがゆえに、その想いを伝えられなかったり、空回りをしちゃったりする。私もすごく共感できます」としみじみ。先輩アルバイトとして、信子に時に厳しくも愛のある指導をする大学生、篠崎役を演じた唐田は、「篠崎が、信子に“強くなったね”と声をかけるシーンがある。私もお仕事やお芝居をしているなかで不安があった時に、先輩方にやさしい言葉でいっぱい背中を押してもらったことがある。それで勇気づけられた」と感謝を込めながら、「今回は自分が、先輩という立場を演じていた。次は私が届けられる側になったらいいなと思いながら、お芝居をしていたシーンです」と打ち明けた。

ダブル主演を務めた桜田ひよりと木戸大聖
ダブル主演を務めた桜田ひよりと木戸大聖

またリピート鑑賞する際の注目ポイントに話が及ぶと、桜田は「手」を挙げた。「台本に書かれているわけではなく、自分が手の動きをした時に、監督が見逃さずにいてくださったカットがある。とあるシーンで、いままで強く握っていたけれど、手が広がっていくカットがある。風間監督と“どうして手の力が抜けるのか”と話をさせていただきながら、心情や相手に対しての向き合い方、信念の強さを手で表現している。そういった小さな部分にも注目していただきたいなと思っています」と手にもキャラクターの心情がにじみでていると語った。「公園の砂場で、入江くんがお城を作っているシーン」と目尻を下げた木戸は、「数十年ぶりに砂遊びをした。カップに土を詰めて、それをキープするという動作を、会話のなかでそれをやらなければいけない。手がブルブル震えた」と芝居のなかで砂遊びをする難しさを思い出して、苦笑い。「自分の芝居をもう一回、見直したいシーン」と説明していた。

「自分が殻を破りたい時に、奮い立たせるためにしていることは?」
「自分が殻を破りたい時に、奮い立たせるためにしていることは?」

劇中では、信子が周りと比べて落ち込んでしまう様子も描かれている。「殻を破りたい時に、自分を奮い立たせるためにしていることは?」という質問が投げかけられる場面もあった。

桜田は「この作品に出てくる、“心配り”という言葉がすごく魅力的な言葉だと思った。気配りとはまた違った、自分の内面から湧き出てくる、相手に対しての大切な想い。日常生活でも、相手を思いやる心配りという言葉を大切にしたい」と本作から影響も受けた様子。木戸は「ある芸人さんから以前、“負け姿をおいしいと思え”と教えてもらった。以前はうまくいかなかった時に、強がったりしていた。でも失敗したり、間違ったことを素直に認めて正直に表に出すと、かわいげが出ると教えてもらった。挑戦に失敗はつきものですが、失敗した時には気持ちをプラスに変えていくようにしています」と告白した。

信子のバイト先の先輩、篠崎役を演じた唐田えりか
信子のバイト先の先輩、篠崎役を演じた唐田えりか

「尊敬している俳優さんから、“そのままでいいよ”と言っていただいたことがある」という早瀬は、「自分に自信をなくしたり、落ち込んだりした時は、その言葉を思い出して“よし、自分らしくいよう”と。お守りのような言葉になっています」と胸に刻んでいる言葉を吐露。唐田は「他者と比べてしまいそうな時は、“自分は自分”と考えて。殻を破りたいと思う時は、“たいして、誰も自分のことを見ていない”と思うようにしています」と照れ笑い。「“誰も自分なんて気にしていないだろう”みたいな精神で、殻を破るように心がけています」と一歩踏みだす時の秘訣を口にしていた。

「“誰も自分なんて気にしていないだろう”みたいな精神」と一歩踏みだす時の秘訣を告白
「“誰も自分なんて気にしていないだろう”みたいな精神」と一歩踏みだす時の秘訣を告白

キャストや監督がいろいろな打ち明け話しで、会場を沸かせたこの日。クローバーが大切なモチーフとなっている映画だが、桜田は「四つ葉のクローバーを見つけるのが得意」だという。バラエティ番組の四つ葉のクローバーを探す企画で、その場面を目撃したという木戸は「すごいですよ。1分も経たずに見つけた」と証言。桜田は「始まって10秒後くらいに、1本目を見つけた。それくらい四つ葉のクローバーにかける熱量が高い。この作品とリンクする部分があるんじゃないかな。いつも小さな幸せを見つけることができる」と満面の笑みを見せた。

いろいろなトークが飛び出した
いろいろなトークが飛び出した

最後に、風間監督は「日常のなかで少しでも並行、並走していけるような映画になったらいいなと思っています」と希望。「俳優のお一人お一人と自分自身をキャラクターに投影しながら、自分の弱さや、不安をうまく表現のなかに溶け合わせながら作ってきた作品。このメンバーだから撮ることができた映画」だと胸を張った。「自分自身や、一人一人を肯定してくれる作品」だと紐解いた木戸は、「人生ではそれぞれが主役であり、小さな努力や頑張りを必ず見てくれている人がいるということを証明してくれるような作品。皆さんにとって背中をポンと押してくれるものになったら、うれしいです」と語った。桜田は「始まる前には監督と、“1人でも多くのモブ子に届きますように”と約束事としていました。スタッフやキャストの皆さんと一緒に、温かくて、やさしい気持ちになれる作品をつくれた。長く長く、愛され続ける作品になったらいいなと思っています」と祈りを込め、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝
配信元: MOVIE WALKER PRESS

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