
「コーチになってもらって感謝しかない」「男子の基準なんじゃないかな」なでしこSB2人が明かした内田&近賀加入の特大効果。ピッチ外ではどんな話を?
[国際親善試合]日本女子 5-0 南アフリカ女子/6月6日/YANMAR HANASAKA STADIUM
近賀ゆかり氏と共に、内田篤人氏が今活動からコーチとして加わった。試合前のウォームアップでピッチ上に登場した時、その姿は非常に新鮮に映った。なにせ、男子日本代表のOBが女子日本代表のコーチに正式就任するのは初であるのに加え、テレビ番組に引っ張りだこのスターだ。
ただ、じっくり見守りつつ、タイミング良く選手に声を掛ける様子を記者席から見ているうちに、内田コーチが妙にしっくり来るようになっていた。
そして実際、内田氏と近賀氏というサイドバックで一時代を築いた2人の加入は、なでしこジャパンに特大のプラス効果をもたらしている。右SBで先発し、キックオフ直後にアーリークロスで先制点を演出した清水梨紗(リバプール)は、こう語った。
「お二方は日本を代表するサイドバックなので、本当に一緒にプレーしていることは光栄ですし、色んなことを学びながら、色んなことを聞いて吸収したいです。『これもあるよね』っていうアイデアをたくさんもらっているので、自分の中でオプションが増えてきている感覚はあります」
内田氏のコーチングからは、いわゆる“男子の基準”も感じているようだ。
「『ディフェンスラインの声掛けの量はもっと上げた方がいい』と言われています。どこでボールを外に追い出していくか、どこでボールを取りに行くかは、ディフェンスラインが指示することでもあるので、そういった部分は男子の基準なんじゃないかなと思いながら、自分たちも取り組めたらと思っています」
また、左SBを担った北川ひかる(エバートン)も、次のように証言した。
「近賀さんもウチさんも同じポジションってところで常に声を掛けてくれますし、かなりサポートもしてくれていて、サイドバックの気持ちもすごい理解してくれます。自分はすごいコミュニケーションを取ってやれていますし、本当に大きな存在だなと思います。
守備の立ち位置や『今日の相手だったら、こっち側に人数をかけてきてロングボールを蹴ってきて』とかもそうですし、そういうところの対応や、どうやってハメていくか。センターバックとの連係もそうですけど、細かい修正などは練習でも話しましたし、前からかけていくプレスもどうやっていくのかは話しましたね。やっぱり、やっていた選手に言われるのは理解しやすいですし、コーチになってもらって感謝しかないなと思います」
ピッチ内外でしっかりコミュニケーションを取れているという。ピッチ外ではどんな話をしているのか。
「やっぱりサッカーの話がメインですけど、現役でやってきたメンタリティだったりとかも...サイドバックってリスクを負いたくないですけど、『メンタルの強さを持ってやる』ってところだったりは話しましたね」
そのほか、中盤から前を担う谷川萌々子(バイエルン)も「世界の厳しさを知っている方たちがチームの中に入ってくることによって、チームの基準も上がると思うので、本当に良いことだと思っています」と力強く伝えた。新生なでしこジャパンはとかく刺激に満ちている。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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